パソコンを入れ替えるので、入っているデータの整理をしている。

 

相変わらずこのパソコンで文章を書くと全然違う変換してきたり、

微妙にキーの位置が違ってて

ショートカットキーで変なことになって

いちいちイラッとするのもあとわずかだ。

 

音楽ファイルを整理していてこの曲にたどり着いた。

 

母が病気になったとき、朝の連ドラは

吉高由里子がやっている花子とアンだった。

絢香の歌うにじいろが流れていた。

 

それの前のごちそうさんの時は

母はまだ元気に仕事に行っていたのに、

急激に体調が悪くなっていった。

 

 

 

これから始まるあなたの物語

ずっと長く道は続くよ

虹色の雨降りそそげば

空は高鳴る

 

 

 

この歌詞の通り、私は母が病気になってから、

とても大変なことがあった。

 

母が病気になっただけでなく、

誰だか知らなっかった父親のことを知ることになったし、

私の生い立ちや、親戚とのつながりや、

家の断捨離をすることになったり、家事と家業も引き受けて、

母の介護が始まって、

それまでの自分の人生を全部ひっくり返されることになった。

 

だから、これから始まるあなたの物語。

と、言われているような感じだった。

あれから9年たって、私は自分の物語を紡いでこれたのだろうか。

 

 

 

手を繋げば温かいこと

嫌いになれば一人になっていくこと

ひとつひとつがあなたになる

道は続くよ

 

なくしたもの数えて

瞳閉ざすよりも

あるものを数えた方が

瞳輝く出す

 

あなたが笑えば誰かも笑うこと

乗り越えれば強くなること

ひとつひとつがあなたになる

道は続くよ

 

 

 

まるで母からのメッセージのように聞こえる。

あの時は余裕がなくてテレビから流れるこの曲の歌詞は入ってこなかったし

しばらくは、この曲を聞くと母のことやその時のことを思い出すので聞きたくもなかった。

 

やっと9年経って聞けるようになった。

 

お母さん。

私は、乗り越えられたのかな。

自分の物語を始められたのかな。

 

 

 

これから始まるあなたの物語

ずっと長く道は続くよ

虹色の雨降りそそげば

空は高鳴る