母の具合が悪くなるたびに思う。
母は頑張って生きてきたんだ。
普通の人よりもね。
シングルマザーって生き方を選択して、
私がこんな感じでも一応育ったわけだし。
私は母の介護と、不動産業と、自分の会社員の仕事を掛け持ちして
生きている。
言い訳と言われればそれまでだけど、
そんな状況なので、ぶっちゃけ結婚なんて無理だなと思う。
でも思う。
母の苦労はきっとこんなものじゃなかっただろうなと。
だって私を育てながら、働きながら、私の父親にあたる人と、
養育費の交渉をしながら、そして祖母の看病もしながら生きていたのだから。
祖母はそれなりに自立していた人だったけれど、
それでもやはり家族は母しかいなかったわけだし。
(祖父はかなり前に他界したから)
母は頑張って生きてきたんだなと。
それでも辛そうな顔とか、苦しそうな顔なんて見せないで、
いつでも笑顔で生きていたよね。
そして病気になっても、そうやって生きているなんて、
尊敬しかないし、多分全然中身が私とは違うんだな。
最近は少しずつ離れて、客観的に母を見れるようになってきて、
そのことを前よりも感じるようになった。
母には感謝しても感謝し切れない。
大変だって騒ぐ前に、母の冷静さと、穏やかさを見習えって思う。
母が母でいられること。
それが何より大事だし、
私が私でいられること。
それが何より大事なのだ。
母が頑張って生き抜いているように、
私も頑張って生き抜いていこう。
そう思う。