数年前父親と話すことがあった。

それが最後になった。


自分のしてきたことが正しかったか

判断してくれ。


と言われた。


間違ってると刻印しておいた。


あれから、私は変わったと思う。

それまでは、言い返せなかった。


言い返さないことが大事だとも

教えられていた。


嫌なことがあったら

逃げればいい。

無視すればいい。


それが母の教えだったからだ。


しかしいつも負けを持たされてる感じがして、

言い返さないのが辛かった。


けど父親に言い返したときに

「よく言った!!」


と褒め称えられた時、

そうだよな。と思った。


私は父親に似ているから、

そりゃそうなのだ。


母は言い返せなくても、

それでも平気と言うか、

平和であることの方が好きなのだが

私は言い返したい人間なのだ。


そして言い返せる人間なのだ。


長らく接していた人間に初めて言い返した。

すっきりした。


その一撃で

全てが終わりになると分かっていたが、

終わらせることに、何も後悔はなかった。


その人は私が言い返さない人間だと

思い込んでるようでしたから、

さぞかし驚いたことでしょう。


聖人君子じゃねーんだよ。

いい加減にしろ。


四半世紀の構築を

一瞬にして壊したように見えたかもしれないが、

そもそも四半世紀の間、

何も構築なんてできてないのだ。