実家は木造だ。
朝晩は室温8℃くらいになる。
凍えるような寒さで
一晩中エアコンを回している。
それでも寒い。
おそらく私はあの家で暮らせない。
たまに泊まるのだって、躊躇する。
陽が射すのも午前中の数時間だけだし、
日中も電気がないと薄暗い。
南向きでホカホカに布団が干せた
明るくて暖かい家では
なくなってしまったのだ。
同じ土地で15年ほど前に建て直した家なのに、
前の家とは全く別物になってしまったのだと
実感する。
しかし、あの家が悪い家になってしまったのかと言えば、そうではない。
賃貸物件として、
母と私を大いに助けてくれてるし、
守ってくれている。
前の家は、母と私、家族たちを住まうことで
守ってくれていた。
今の家は、あの家に暮らしてはいないけど
経済的な部分で家族を守ってくれているのだ。
家と言うのは、いつだって
家族を守ってくれる大切な場所だ。