世界の民主主義を代表する模範国家を自負する米国が当選した大統領叩きに躍起である。
なんだかおかしなことである。
プロパガンダが見事に見破られ、挙句の果てにメディアが支持をしたクリントン敗北で、ほとんど発狂気味の報道が目立つのだ。
一部掌返しを始めた報道機関もあるようだけれど、この事態を冷静に見つめていた報道機関もある。
なんとロシアである。
トランプ新米大統領下で日本を待っているものとは?
https://jp.sputniknews.com/opinion/201611102996542/
Sputnik. のこの記事によれば
『日本は今、米国との関係がどのような方向に変わる可能性があるのかについて考えを巡らせているようだ。ヒラリー・クリントン氏との関係は、従属国には予測可能だったからだ。(日本は)ずいぶん前にこれに慣れ、妥協した。トランプ新大統領下での日米関係は、恐らくより独立したものとなるだろう。これはビジネス界にとってはよいことだ。一方で日本の政治家にとってはあまり都合のいい状況ではないかもしれない。なぜなら彼らは客観的に依存し、米国が要求することを最大限実行する習慣がついているからだ。一方で、これと関連して日露関係がちょうどより特権的な関係にあるのは興味深いことだ。トランプ氏が日露関係になんらかの抑制的影響を与えようとすることは恐らくないだろう。その意味においてトランプ氏の当選は、日本とのさらなる関係深化にとってロシアに良いチャンスを与えている』とある。
ロシアを軸に置いている記事だが、日本が実質的には米国の従属国であることを述べている。
そして、日本の政治が如何にその従属のしがらみの中にあるかを教えてくれる契機となった米国大統領選挙を日露関係の発展にまで結び付けるあたりがたくましい。
何を以って日露関係の発展とするかは議論が分かれるところだと思うが、日露関係の変化が対米政策に与える影響は小さなものではないと思う。
さて、米国は政策を変更しそうである。
ならば我が国はどうするのか?
依存体質から自立した国家への変貌を遂げる契機とできるのか?
戦後体制を見直す契機がすぐそこに迫ってきた。
そんな気配である。