歩いています。

3組の夫婦が歩いています。

年齢はちかいけれど、生まれ育った環境も、住んでいる所もちがう3組の夫婦がベルギーの世界遺産ブルージュ旧市街を歩いています。

とある町で擦れ違っても、目と目が合っても、体がふれあっても気が付かない間柄の3組の夫婦がブルージュのメインストリートを歩いています。

3人の奥さん達がお土産を買う為、目をキョロキョロ。

先ずは、ベルギーレースの店。

ベルギーを代表するボビンレース。

そして次はCさんが調べてくれた、ベルギーチョコレートの店へ向かいます。

1軒、2軒とチョコレート屋さんを歩きます。

何の繋がりもなかった3組の夫婦が世界遺産の街ブルージュを歩きます。

散策をしています。

Cさんの旦那が見付けてくれた、3軒目のチョコレート屋さんのお店の前に立ちます。

ドアーが開きません。

クローズの札が出ています。

お店の名はテプラ・チョコラティア(DEPLA CHOCOLATIER)。

町の中心からは少し外れかかった所にあるお店です。

たぶん、デプラ・ポールさん家族経営のお店では?

女店員さんが現れ、お店の中から「ノー」と言って手で合図をすると思っていたら、鍵を開け「プリーズ」と言ってお店の中に導き入れてくれました。

これは買わないでお店を出る訳にはいきません。

絶対に買います。

3組夫婦が競って買います。

チョコを買ってお店を出るとそこに車が泊まり、車から笑顔の男の人が降りてきます。

その男性に3人の奥さん達が「買ったよ」と言いながらチョコレートの入った紙袋を見せています。

今でも、その男の人のさわやかな笑顔が印象に残ります。

たぶん、「その人はオーナーのデプラ・ポールさんでしょう」と3組の夫婦は話し合っていました。

日本に帰国してからデプラ・ポールさんの事を調べた所、ベルギーの古都ブルージュの聖母教会近くのチョコレート屋さんDEPLAの前でお逢いした人はデプラ・ポールさんその人でした。

これ間違いありません。