順位戦の正体 | 室岡克彦8段の荒川将棋日記

室岡克彦8段の荒川将棋日記

地元荒川区での将棋普及活動の日記です

第70期順位戦を最後にフリークラスに転出しました。

30年間戦った経験で順位戦を一言で言い表すと

「継続的な苦闘」です。


昇級争いをするときも、降級もしくは降級点を逃れる戦いをするときも

常に順位戦は苦しい闘いなのです。


そしてそれは名人になるか、フリークラスに転出または降級するか、引退するかするまで

ずっと続くのです。


他の棋戦と大きな違いは、だれもが同じ局数を指すことです。

負けても勝っても年に10局(A、B1は若干違いますが)の苦闘です。



若い時の昇級争いも、年を重ねた後の降級点をめぐる戦いも、苦しかったのですが、

最大の喜びでもあり、生き甲斐でもありました。


欲を言えばまだまだ順位戦を戦いたかったのですが、今年からは観戦する側に回ります。

9年ぶりにC級2組順位戦を見るのを今から楽しみにしています。