自分を磨く方法/アレクサンダー・ロックハート


読んだ本:『自分を磨く方法』 

著者:アレクサンダー・ロックハート

出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

読んだ日:2010/7/8

ページ数:138頁


まとめ:

私が高校生のときに流行っていた、この本。

駅ビルの本屋に店員の絶賛POP付きで、目立つところに平積みにされていた。

一目見たときから、そのシンプルビューティーな装丁と

帯の「成長の黄金律」という惹句に惹かれてしょうがなかったのだが、

結局そのときは、もの凄く迷った挙げ句、購入には至らなかった。


しかし、今年の初旬、某大型中古本販売店にて、このシンプルビューティーな装丁と再会。

なんと100円で売られていた。

消費者としては有難い。

けれど、もし自分が著者だとしたら少し悲しくなると思うのだが、

自分の作品をより多くの方に見てもらえる機会だと思えば、

アリなのかもしれないと、強引に自己説得。

そんなこんなで、100円(税抜き)で、この本を購入した。

定価の1300円(税抜き)で買っても、中古価格の100円(税抜き)で買っても、

この本の本質も価値も、もちろん変わらない。

だけれど、私だけかもしれないが、“思い入れ”が違ってくるのだ。


1300円(税抜き)で買っていたら、買ってすぐに読んでいたと思う。

だが、100円(税抜き)で買ったことで、私の中でこの本の価値としての“重み”が消えて、

「いつか読もう」程度のテンションになってしまった。

ということで、約半年間、放置


私の中で、買ったり、貰ったりした本を「放置する」ということは、

大きな恩を着せてもらったのに、感謝の言葉も念も返さないような無礼極まりないような行為で、

結構な“罪悪”なのだ。


つまり、もう数十冊も放置している私は恩知らずの“罪悪の塊”ということになる。

そんな募り募った罪悪感に耐えきれず、最近やっと「罪滅ぼし」として、放置本を読み始めた。


「罪滅ぼし」のうちの一冊が、この本である。

しかし、読み始めて思った。

「罪滅ぼし」でなんか、本を読んではいけないのだと。


「罪滅ぼし」というのは、しょうがないから読もうという、

「放置する」よりも、更に無礼極まりない行為だったことに気がついた。


それは何よりも、この本が素晴らしい作品であったからこそ、気がつくことができたのだ。

これからは、「罪滅ぼし」ではなく、対等な関係で本と対話していきたい。



前置きが長くなったが、


本題...


この本では、自分を磨くための50のテーマが述べられている。

量的には、1テーマ見開き2ページくらいで、とてもコンパクトなのだが、

内容はとても深いし、とかく分かりやすい。

新鮮な内容ではないけれど、威厳ある語り口や厳しさのある温かみが伝わってきて、

踏み込んだ叡智が、自分の中に湧いてくる感覚がした。


どのテーマも、納得させられるのだが、すべてに心から感応するわけではなく、

「今の私」に合うテーマ、合わないテーマに分かれた。

多分、一年後に読んだら、今の私に合っているテーマには何も感じなくなって、

違うテーマに感応していたりするのだと思う。


今回は、「今の私」が深く感じたテーマのうちの一つをここに記録しておきたい。




<失敗への恐怖を乗り越える>


人間はわずか二つの恐怖しか持たずに生まれてくると著者は言う。

「落下への恐怖」と

「大きな音への恐怖」
である。

それ以外の恐怖心は、後天的に身に付けたものである。


人間がもっともよく経験する恐怖心、「失敗への恐怖」とは、つまり、

自分が作り出した架空の恐怖心なのだ。

そして、その恐怖心は、成功の可能性をつぶす元凶となる。


とても簡単で、とても難しいことだけれど、

「失敗への恐怖心」をなくすには、挑戦あるのみ。

挑戦し失敗しても、そこから学ぶことは多く、成功へ繋がるヒントともなる。

挑戦もせずに、失敗にただ怯えて何もしないのは、人間として生まれた以上、

かなり、もったいないことだと思う。

この体と心をもってして「経験する」ことが、この生を授かった意味なのだから。


この教訓から、最近わたしは、何かに「失敗への恐怖」を認識した時点で、

それを行動に移すようになった。

初対面の人に名刺を渡したり、自分から声を掛けたり、すべきことより、したいことを優先したり...


一見些細なことなのだけれど、今までの私にとって、それらは「絶対不可能」なことだったのだ。

挑戦を「絶対不可能」にしていたのは、まぎれもなく“失敗への恐怖心”。

しかし、それが、ただの幻影に過ぎず、失敗さえも自分の血となり肉となることが、

はっきりと分かった今、とても吹っ切れた感がある。


渡る世間に鬼はいない。

鬼を作っているのは、自分なのだと気づいた。


“失敗してもいいじゃない”というスタンスで、何事にも挑む。

ただそれだけで、可能性は無限に広がっていくのだ。


きっと、「失敗への恐怖心」に打ち勝てた人は、無敵。

あとは、絶対に、絶対に、絶対にあきらめなければ、成功は確実に手に入る。

そんな大切な真理を教えてくれた、100円(税抜き)のこの本に、心から感謝したい。















ありがとうございました。



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