ポトスライムの舟/津村 記久子


読んだ本:『ポトスライムの舟』 

著者:津村 記久子

出版社:講談社

読んだ日:2009/12/26

ページ数:186頁(107頁)


まとめ:

第140回芥川賞受賞作。

確か、大人しそうなOLさんが受賞されてたような...

二作品が収録されているのだけれど、

一作目の『ポトスライムの舟』は何とか読めたが、

二作目の『十二月の窓辺』は始めの数頁でウンザリしてしまい、読破できず。

正直、現代日本をテーマにした作品は苦手で、

“課長”とか“女子社員”とか、そういう単語が出てくるだけでウンザリしてしまう。



本題...


契約社員の三十路手前の女性が、自分の一年分の給与に値する「世界一周旅行」に行くために、

コツコツとお金を貯めていく。

その過程で、周囲に起こる問題にささやかに関わりながら、普通の日常を送っていくというお話。


普通のOLさんが書かれたんだな、というのが感想。

女友達同士の爽やかでない関係性や

家庭を持つ友人のイザコザ、

仕事先の上司の、深くないけど暖かな優しさ。

読んでいて、何だか本当に普通のOLになった気がした。


唯一、良いなと思ったのが、主人公の友人の娘である「恵奈」の存在。

妙な冷静さと無垢な幼児性を兼ね備えているその少女には好感が持てた。




いつも思うのだけれど、小説ってどのくらいのテンションで読めば良いんだろう。

作品にもよるけれど、私の場合、やや暗い気がする。

『嫌われ松子の一生』を読んで、映画を見たときは、そのテンションのギャップに驚かされた。

映画だから、ある程度のテンションの誇大はあるのだろうけど、

小説も、もう少し明るい気分で読んだら違うのかな。


今回の『ポトスライムの舟』も、やや暗めの気分で読んでしまったのだけれど、

関西弁が使われていたり、笑う描写が少なくなかったし、

明るい気分で読むべきだったのかな。

もし、この作品が映画化されたらオシャレなコメディタッチの作品になりそう。







ありがとうございました。