集成材の一種CLT(クロス・ラミネイテッド・ティンバー)という90年代の技術が近年見直されています。
木造建築は一般的なRC(鉄筋コンクリート)造の建物にくらべて、
①費用が安い
②全体の重さが軽い(土台などへの負担も少ない)
③工期が短い
④断熱効果が高い
というメリットが存在します。
「いいこと尽くしじゃないか」と思うかもしれませんが、絶対的な強度はコンクリート造には敵いません。
東日本大震災でも、津波で流されないで残っているRC造の建物を見た記憶がある方もいるでしょう。
あとは火災に対する強さで、躯体自体が燃え崩れないのは強みではあります。
要は一長一短です。
日本は欧州に比べて木材が高いこと、世界的な木材不足などの課題を乗り越えられれば、木造というエコな材質を日本建築の中心に据える日も遠くないかもしれません。