知多蒸溜所特製グレーンに挑戦 | コン美味食文化論

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いけずな京女が、コンビニエンスに現代ニッポンの食文化を探求中。食のクロスロードを縦横無尽に放浪してます。


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 ウイスキーはプリン体がほとんど含まれていないので、特別なお酒ではなく日常のお酒として親しんでおいて損はありません。
 また、国産ウイスキーはお高いので、ガブ飲みできない(爆)


 という、いささか不純な動機からウイスキーの修行中。

 先日、サントリー山崎蒸溜所のセミナー「シングルモルト楽しみ方講座~風土が生み出す4つの個性~」に参加しました。(記事はこちら


 そして、セミナー直後は“わかったような気になってる”んですよね、このお調子者は。
 「そろそろシングルモルト以外のウイスキーも、飲んでみるかね」とショップにて。


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 「シングルグレーンウイスキー 知多蒸留所特製グレーン」を手に取りましたとさ。


 伊勢湾を望むサングレイン知多蒸溜所の伝統技術で連続蒸溜された熟成12年を超えるグレーン原酒を厳選して瓶詰めしました。
 サントリーの数々のブレンデッドウイスキーは、このグレーン原酒のきれいな香味と、モルト原酒の豊かな風味を絶妙にブレンドすることにより生み出されています。
 グレーン原酒本来のおいしさをお試しいただくために、最初の一杯はぜひストレートでお楽しみください。


 さあ、まずは君に、この商品説明の意味がちゃんとわかるのか?


 ウイスキーの原酒には、大きく分けて「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」の2つがあるんですね。
 モルトウイスキーは大麦の麦芽を発酵させ、単式蒸溜器で2回蒸溜したものを樽熟成して造ります。
 グレーンウイスキーはトウモロコシ、小麦などの穀類と麦芽を原料として発酵させ、連続式の蒸溜機で蒸溜したものを樽熟成して造ります。

 モルトウイスキーが強い個性を持つのに対して、グレーンウイスキーは穏やかで軽やかな風味。
 グレーンウイスキーをモルトウイスキーにブレンドすることで、口当りが良く飲みやすくなります。
 ある名ブレンダーは「味噌汁にたとえるならば、出汁はグレーン、味噌はモルト」とおっしゃったそうで。
 
 なお、ブレンドしないグレーンウイスキーもあり、その代表が「バーボンウイスキー」…ってあっそうなんやバーボンってそういうもんやったんや。

 以上、本屋学問+ネット学問のウイスキー講座、でした~。


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 こんな奴に貴重なグレーン原酒を飲ませてええのんか。

 しかもこいつは、生意気にもブレンダーが使うテイスティング用のグラスを持っておるのです。
 セミナーのお土産にもらったんやも~ん(開き直り)


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 グラスに2本、線が入ってますでしょ?


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 下の線までウイスキーを入れて、まずは色と香りを確認します。
 おだやか~な、木の香りすなわち樽の香り。
 シングルモルトの香りはどれもクラクラッとするけど、こちらはすうっと吸い込めます。


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 そしてブレンダーは、ここに上の線まで「加水」してテイスティングを行うと、セミナーで教わりました。
 ウイスキー1:水1が、最もウイスキーの個性が現れる比率なのだとか。


 「知多蒸留所特製グレーン」は、「山崎」のようなシングルモルトとはきっぱり異なる。
 それは、さすがにど素人の私にもわかりました。
 「出汁と味噌」とはよう言うたもんです。
 いつまでも余韻が続く「山崎」とは対照的に、すっきりと切れ味の良い「知多蒸溜所特製グレーン」。
 口当たりもさらりとしていて、穀物の蒸溜酒とはこういうものか、と驚きました。


 た・だ・し。
 私には、いささか飲みづらいのでした。はっきりとした理由はわかんない。
 ふだんはやっぱり、「山崎10年」がいいです。味もお値段もあせる


 まあ、まだニッカは全然手をつけてないし、スコッチはブラックブッシュしか飲んでないし、ボウモアやラフロイグは一口以上飲めないし。


 修行は、続くのである。



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