本格派ビーフジャーキーを噛み噛みする至福 | コン美味食文化論

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いけずな京女が、コンビニエンスに現代ニッポンの食文化を探求中。食のクロスロードを縦横無尽に放浪してます。


ビーフジャーキー1


 サークルKサンクスのオリジナル袋おつまみは“Tasty Timeというシリーズ。
 パッケージが赤と黒基調でカッコ良く、旨そうに見える。が少々お高い。
 思い切って、前から食べたかった「本格派ビーフジャーキーを買ってみました。620円とコンビニでは高額商品。


 オーストラリア産やニュージーランド産の牛肉を原料に仕上げた、食べ応えのあるビーフジャーキーです。
  
 ジャーキー(jerky)とは肉を干した保存食料のことで、語源は南米の先住民の言語の一つであるケチュア語であるといいます。
 日干しにした食材全般を呼ぶ「チャルケ(charque)」または「チャルキ(charqui)」が変化したとのこと。
 牛肉だけでなく魚肉、鶏肉、馬肉なんかのジャーキーもありますが、一般的にジャーキーと言えば牛肉のこと。
 アメリカではベトナム戦争の際、兵士の携行食糧として人気が高まり、日本ではアメリカ土産に重宝されたことから広まったとされています。
 ビーフジャーキーの標準的な作り方は、薄切り牛肉に各種調味料・スパイスで下味をつけ、天日干しして以上終わり。仕上げに燻製する場合も多いですね。
 自作も簡単にできますが(オーブンで乾燥させる荒技もあり)、要は味付けが勝負、でしょうか。
 ここで面白いのは、ビーフジャーキーの味付けにとってもぴったりなのが「醤油」ってこと。
 アメリカ土産のトップブランド※も「醤油ベースの秘伝のタレに6時間漬けた」ものだそうだし、ネットでビーフジャーキーの作り方を検索すれば、たいがい醤油を使ってます。
 もちろん海外のレシピはそうではないのでしょうが、やはり日本人としては醤油がないと「味に締まりがない」のかもしれませんね。

ビーフジャーキー2


 
 で、こちらのビーフジャーキー、「本格派」を堂々と名乗るだけあり、かなり肉厚でスパイシー。
 噛み噛みしてますとじわじわと牛肉の旨みが広がります。
 南米ではビーフジャーキーをスープのだし兼具材として利用することもあるそうですが、値段高いしもったいない!それに、いったん噛み噛みしだすとやめられない止まらない。
 あっという間にビーフジャーキー、アルコールと共に去りぬ。
 ビーフジャーキーに合うお酒といいますとビールにバーボン、あるいは気どって赤ワイン?いやいやこれだけスパイシーなら泡盛でも。って、結局なんでもいいんぢゃん!(^_^;)


〈北日本食品 本格派ビーフジャーキー〉
内容量:64g
原材料:牛肉、食塩、砂糖、しょうゆ、たんぱく加水分解物、香辛料、還元水あめ、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(エリソルビン酸Na)、発色剤(亜硝酸Na)、着色料(赤102)、(原材料の一部に乳成分、小麦、大豆、豚肉を含む)


※アメリカ土産のビーフジャーキー、定番中の定番は「テング」ブランド。けどこのブランド作ってんのって、日本の会社なんですよね?そやから醤油味はわかるとしても、アメリカ土産って何がどうなってこうなったんだか。