ども、白井一成です。今回は「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」後半からクライマックスへと展開していきます。個性あふれる教授たちのチームワークで悪事を阻止することができるのでしょうか?それでは、幕が上がります。

 

撲滅寸前で

ローマから続々とスマートドラッグがなくなっていき、ノルマとして課せられた30種類の分析も目前になったころ、アルベルト(ドラッグで痛い目をみているやつ)はどうしても“ソポックス”だけ成分がわからないことにイライラし始めていた

試すしかない

薬物に手を出すなとピエトロから厳しくいわれていたが、ソポックスの謎を解明するには自分を実験台にすることもいとわないと決意し、ついにアルベルトは薬物に手を出してしまった

ピンときた

一方でジュリアはピエトロが外出できていることを疑い始める。ピエトロは、自分は模範囚だから外出可能なんだとその場はとりあえずごまかしましたが、、ジュリアの不安はついに怒りへと変化し、こんなことになるならピルを飲んでおくべきだったと胸の内をぶちまけまけてしまった。ところが、ピエトロはこのジュリアの言葉をきいてハッとした。解明できないでいた謎のソポックスの成分はピルだったのだと。

本部で待っていたのは

ジュリアにありがとうと感謝の言葉を残し、急いで本部へ向かったピエトロ。ところが、いいニュースを知らせに戻ったピエトロは唖然としてしまう。そこにはアルベルトを介抱している仲間たちの姿があった。解剖学者・ジュリオの処置で意識こそは取り留めるも、ピエトロは怒り爆発。アルベルトに仲間から外れるよう迫った。

思い出した!

一方、アルベルトは薬物の効力により、昔自分が起こした事故の記憶がフラッシュバックする。事故の時、一台のトラックとすれ違ったこと。そしてその荷台には大量のソポックスを製造するために必要な、巨大なクロマトグラフィーが積んであったことを思い出したのだった。

潜入作戦

パオラはアルベルトが事故を起こした当日、クロマトグラフィーが強奪されていたことを突き止める。ピルは近々、大量に港へ到着する予定になっていたため、麻薬組織は輸送中に強奪するはずだと目を付けたピエトロと仲間たちはコンテナに潜みGPSを取り付けて麻薬組織を追跡する作戦を計画した。港では現場作業員の目を欺くために、文化人類学者・アンドレアが作業員に化けた。その間にGPSを取り付けるはずだったが、出荷の時間が早まったため仲間のマッティアがコンテナに取り残されたまま貨物列車に乗ってしまった。

行くぞ追跡

ピエトロたちは貨物列車を追いかけることに。追跡する車にはアルトゥーロが用意した、ジープとサイドカー。やっとのことでコンテナへ追い付いてマッティアを救出するが、そこへ麻薬組織のボス・ヴァルテルと鉢合わせしてしまう。列車からすぐさま大量のピルを車に詰め込んだヴァルテルに逃げられたが、取り付けていたGPSのおかげで製造場所を突き止めることに成功。ヴァルテルたちを捕まえることはできなかったが、見事に麻薬売買を食い止めることができた

何でこうなるの

ピエトロはジュリアが待つ病院へと急いだ。出産には立ち会えなかったが、任務を完了したピエトロとジュリアには日常が戻った。しかしその矢先、パオラ警部は解任され、ピエトロは我が子の姿を見ることもなく再び警察へ連れ戻された。訳の分からないままに収監されるピエトロ。ふとアルベルトが残したメモに目をやるとあることに気付く。それはソポックスの文字に隠された化学式だった。ずっと追っていたソポックスは悪事の始まりに過ぎず、ヴァルテルの本当の狙いは神経ガスを使用したテロだったと。ヴァルテルはほうっておかれたままピエトロは何もすることもできずに収監されていった。Fine.

 

報われないオチでしたねぇ。司法取引も持ち掛けた側がいなくなっちゃうとただの口約束になっちゃいました。クライマックスは幸せと不幸せの乱高下といったところでしょうか。イタリアンコメディにはもう慣れましたか?次回はさらに追い飯的にずんずん押していこうかと思っているのですが、先日、日本映画界の大スターが急逝してしまいました…。そちらの名作紹介も検討中です。では、これにて。