今回は、防御について書いていこうと思います。
 「いやいや、攻撃で圧倒してしまえば、防御なんて少しで大丈夫ですよ。」
 こんな意見も聞こえてきそうです。攻撃は最大の防衛、という言葉もありますし、ある一方向から見れば正論でもあります。

 しかし、大会や試合の話になると話が変わります。攻撃だけやっていると、より攻撃力の高い相手に負ける確率が高くなるというのもありますが、偶発的に当たったパンチで負ける事も出てきます。
 その時に運が悪かったという事で諦められるなら、それも一つの手だと思います。
 少なくとも自分には無理です。試合に向けて減量や努力を積み重ねていき、その結果が実力を出さないうちにラッキーパンチで負ける、なんて耐えられません。

 防御の利点のもう一点は、自身の攻撃が止められにくくなる事です。
 攻撃重視でスパーリングをしていると、やろうとしたコンビネーションの間にパンチを受けてしまって最後まで出来なかった、という経験があると思います。
 その時に防御ができていればコンビネーションを継続できた可能性が高まりますし、逆に相手のコンビネーションに割り込んで流れを変える事ができます。
 お互いが防御できると攻撃のラリーが続くようになり、それを経験できるとより成長できます。

 そうは言っても、何をどうしたら防御ができるようになるか分からない、と思いますので、自分の経験から成長の段階を作ってみました。

1 ガードを上げ続ける
2 ガードをしながら攻撃する
3 ガードの中から相手を見る
4 相打ちを狙える
5 相手のパンチを避ける
6 避けた後すぐに攻撃する
7 重心を変えながらガードができる
8 ガードをしてからすぐに攻撃ができる
9 空いているところを打たれても、手を動かしてガードができる

 順番は人によって前後しますが、自分の場合はこんな感じです。
 パンチの事だけで頭がいっぱいになっていると、1番ですら難しいです。1番をやる時に、意識の割合をガードにも分けると成功しやすいと思います。

 防御は1日にしてならず、手遅れになる前に身につける事をオススメします。


あとがき

 大会が開催されるなら伝えておかねば、と思ったら記事が書けました。
 少し文章に「脅し」のような表現が入ってしまっているのは申し訳ありません。確率的には30試合に1試合くらいの確率かもしれませんが、その1試合も落としたくないという自分のワガママな思いからこんな表現を使ってしまってます。

 努力は積み重ねれば積み重ねるほど、結果を強要してくるものなのかもしれません。
 しかし、勝てるかどうかは時の運。努力をすれば強くはなれます。でも、相手がある事なので100%勝てるという保証はありません。
 一つずつ技術を重ねていき、大会に向けて頑張っていきましょう。