自分にとって苦手な分野「避ける」
 初めてスパーリングをやった時は「避ける」なんて頭に無くて、ただ手を出していただけな気がします。そこから「殴る」をメインにしてスパーリングをしていきますが、その前に殴られて上手くいかない。それから「殴る」ために「避ける」事を覚えていき、試行錯誤と失敗を重ねながら、上達していきました。
 そんな自分だからこそ書ける記事なのかもしれません。
 

 まず避ける事ができない理由の1つ目に、攻める事に集中している、という事が挙げられます。
 最初のうちは仕方がない事ですが、攻める事のみで脳の容量を使ってしまっていると避ける事ができません。スパーリングに慣れてきたら相手の状態にも注意を向けなくてはなりません。

 自分の場合、意識の割合は駆け引きの段階では攻撃3防御2相手を見る3余力2といったところでしょうか。
 相手が攻撃をしてきたら、攻撃2防御5相手を見る3。
 相手の隙を見つけたら攻撃7防御2相手を見る1。シチュエーションによって違いはありますが、だいたいこんな感じです。
 意識しなくてもできる状態まで持っていくために、スパーリングの相手を想定しながらシャドーやサンドバッグの練習をしてみるのはどうでしょうか?


 2つ目の理由は、避ける動作が身に付いていない事です。

 当たり前の話ですが、避ける動作が遅ければ避ける事ができません。ただ避ければ良いのではなく、避けた後にバランスも取れなくてはいけません。その為にはまずしっかりとした避ける動作を体に染み込ます事が重要です。

 最初はシャドーで覚えるのが良いと思います。ダッキング、ウィービング、ステップダッキング、バックステップくらいは使えるようになれると幅ができます。スウェーとスリッピングアウェーは悪影響の方が多いのでオススメしません。

 シャドーで覚えたら次にはサンドバッグで試します。打ち終わりに避けたり、避けた後に攻撃したり。
 そうして覚えた動きをスパーリングで発揮していくのが良いと思います。最初のうちは成功率が低いですが、動き始めを早くして、動きを速くすれば避ける事はできます。


 3つ目の理由は、バランスが悪い事です。
 ボクシング のバランスは難しいです。足幅・足の重心・リズムがバランスの要素になってきます。
 足幅を広く、足の重心はベタ足、リズムを取らないようにすれば安定した力強いボクシング をとれますが、反応も鈍くなるので避ける事が難しくなります。
 足幅を狭く、足の重心はつま先、リズムを速くすればスピードのあるボクシング になり、避ける事もやりやすくなります。ただ力を込めたボクシング は難しくなります。

 自分にとって簡単なのは前者でした。安定している状態なのでやりやすいです。しかし安定してるが故に、動きが遅くなり避けにくいスタイルになります。
 ならば後者が絶対的に良いのかというと、そういう訳ではありません。後者のスタイルでは接近戦が難しいです。バランスが不安定な分、耐久力が低くなってしまいます。
 ただし、避ける事を中心に考えれば、やはり後者のスタイルの方が適しています。正解はないので色々と試してみてください。


 以上が避けれない理由の代表的なものになります。
 是非、日頃の練習でも意識をして、避けるための土台を作ってみてください。

あとがき
 記事の更新が久しぶりになってしまいました。m(_ _)m
 アドバイス日記を作ろうと思い書いていたところ、容量が多過ぎたので記事にしました。
 そのうち、避けるためのコツを書きたいとは思っていますが、いつになることやら。