恐怖への対処方法が多い程、安心できて恐怖が減っていくという仮説を立ててみました。

 スパーリングの難しさは何といっても相手が攻撃してくる事への恐怖です。
 普段の生活で殴られる経験が多い人なんてそうそういません。なので相手の攻撃を感じとると、相手から目を逸らさない方が良いのが分かっていても、目を閉じたり顔を逸らしたりしてしまいます。

 なぜなのでしょうか?
 それは相手の攻撃に対して取れる対処方法を持ってないからです。
 対処方法としては殴られる前に殴る、避ける、ガードする、ダメージを抑えて殴られる、という順番になっていきます。それぞれを簡単に説明していきます。

 1 殴られる前に殴る
 攻撃は最大の防御、という言葉の通りです。
 相手にダメージを与えれば相手は弱ります。攻撃中なら相手のパンチの威力も弱ります。
 ただ不用意に殴りかかれば痛い目を見るのは自分なので、そこは慎重にやる必要があります。

 2 避ける
 一番難しい防御技術にして一番効果的なものになります。
 相手の攻撃が到達する前に、体一つ分を動く事が出来るようになればできます、理論上は。
 必要になってくるのは相手のパンチの種類とタイミングの予測、避ける動作の速さとバランスですかね。

 3 ガードする
 これが一番簡単な気もしますが、奥が深いのも事実。
 ただ単に両手を上げ続けるだけでは広背筋に力が入ってしまって、避ける動作が遅くなる。
 受ける時に力を入れなければ吹っ飛ばされてしまう。
 重心を変えて受ける事によって、反撃しやすくなる。
 ガードといっても色々な受け方があります。試してみてください。

 4 ダメージを抑えて殴られる。
 絶対的に必要な技術です。
 パンチを受ける前に体に力を入れてダメージを抑えます。ある意味、目を閉じて体を硬直させるのもこの技術の前段階です。
 この技術の習得に必要なのは、経験のみだと思ってます。殴られる事だって無駄じゃないんです。
 
 以上が相手の攻撃に対する対処方法です。
 全部できるようになるのが理想です。身につけた数が多い程、恐怖が減って楽しさが増します。
 全部身につけられるように頑張っていきましょう。

 あとがき
 文章を書くキッカケになったのは趣味?の株取引。最初投資しようと金額を1とした時、想定外が起きた時の対処を出来るように考えたら5までやってもいい感じになった事。
 取れる対処方法が時系列に沿って直列で増えていく程、恐怖が減ってよりリスキーな事が出来るようになるのかなと考えました。
 分かりにくい表現なので、記事を例にしてみます。最初の段階では1番を取ろうとしてダメなら2番、それもダメなら3番、最後の手段で4番という感じです。
 という事で全部できるように頑張ってみてください。