誰だって手を出すなら手応えのあるパンチをしっかり当てたい。でも現実はそう甘くはなく、避けられて体力を大きく消費してしまう事もチラホラ。
そういう経験をしていく内に、相手の力量を把握して、当たるのか当たらないのかが分かる様になってきます。
何が変わったのでしょうか。
それは相手を見る余裕ができたから。
自分が攻撃する事やバランスに精一杯になっていたら、そんな余裕は生まれません。
理想を言えば、常に打てるバランスで相手の空いているところがあれば自然に必要なパンチが思いついて打てる。その為には目的を持った練習あるのみです。
恐怖心も余裕を作るのを邪魔しますが、そちらはまた別の機会に。
さて、ここからが本題になります。
余裕が少しできたら、一手先を予測して対応できるようにします。
この状態で攻撃をすると、当たるのか防御されるのか避けられるのか。どれかが100%という事はなく様々な可能性があります。
自分の中の目安で、避けられる可能性が20%を超えたら、違う手にします。バランスの良い軽い攻撃をして、それをオトリにしたり、ステップを加えて崩したりします。
防御に関しても一手先を考えます。相手がどんな攻撃を仕掛けてくるのか。その攻撃を避けるかガードするか。
たまにどちらも出来ないような相手もいますが、そんな時にはガードを上げて前進あるのみ。狙うは相打ち。
思えば現役時代の自分にとってはそんな相手が多かったので、ファイターをやるしか選択肢がなかったのかもしれません。
センスのある人はここから二手先、三手先を予想してボクシングができるのでしょうが、自分はここまででした。いつもスパーリングをしているメンバーならクセを覚えて二手先までは読む事もできますが。
そんなこんなで初歩的な話かも知れませんが、先を読むというチカラも上げていくとよりスパーリングが楽しくなります。