今朝ちょっと書いた訃報

 

漫画家のささやななえさんが亡くなったという知らせ。

 

74歳ってまだまだこれからじゃない。

 

 

 

ささやななえさんというとやっぱりこれ。

 

おかめはちもく。

 

 

 

 

昭和58年発行のこの単行本。

 

昭和58年頃の主婦ってこんななの~はてなマークってくらい

 

ここに出てくる主婦、まち子さんは古い(笑)

 

その時点で30歳くらいみたいだけども。

 

でもその古さがなんともいえず共感できちゃう。

 

旦那さんもそれなりだし(笑) お姑さんのキャラも濃い(笑)

 

 

 

 

 

30代の息子がいるって言うと若ければ50代、60代くらいの

お義母さんだと思うけれど、このお母さんも古い。

 

明治時代のお母さんか・・・ってくらい(笑)

 

 

 

でもサクサク読めちゃう面白さ。

 

あっという間に9巻まで行っちゃう。

 

 

ちょっと、こんなシーンを延々描かなくてもってところが

 

最後の9巻に描かれててそこは共感できなかったけれど

 

最後はまち子さん夫婦に子供が出来たっておめでたい終わり方。

 

 

そしてささやさんというと、私が大好きな作品が

 

「おかえりなさい」

 

 

5つの短編が描かれていて

「故郷」も好きだけど

 

 

私が一番好きなのが2話目の「座敷童子」

 

 

 

 

ある家に不思議なことが起きる。

 

その家に引っ越して来た家族。誰かいるらしいと感じているが

 

その話を聞いた妹は「幽霊じゃないのか」という。

 

その家に引っ越してきた家族の息子は怪我が絶えない。

 

そして時々見かける子供の姿。

 

妹は姉の息子が誰かに押されて転んで怪我するところを見た。

 

姉は最初は気にも留めなかったが、息子が怪我をした時に

 

「出ていけ」と怒鳴りつける。

 

何かは出て行ったが、姉はふと

 

その子は親を探していたんじゃないかと言い出す。

 

 

 

或る日、どこを探してもお父さんもお母さんもいない。

 

その子は亡くなり、その後両親は引っ越したのだろう。

 

でもその子はいつまでも親を探し求めてその家に住み着いていたのではないか。

 

 

 

或る日また妹が姉の家に行った時、息子の友達がたくさん来ていた。

 

でも家にいる子とさっき数えた人数と違う。

 

玄関を見ると例の男の子が立っていた。

 

 

 

驚く妹の前で、姉が

「おかえりなさい」そう手を差し伸べると

 

 

男の子は手を伸ばし、姉のもとに駆け寄り

 

そしてふっと消えた。

 

 

おかえりなさい、そう言って貰えたことで男の子は成仏できたのでは

 

ないかな。

 

 

 

 

ささやさんは「凍り付いた瞳」という児童虐待の実話をまんがにしたり

 

 

様々な分野で活躍した漫画家さんだった。

 

 

まだまだこれからも描き続けられる年齢なのに。

 

 

訃報、本当に残念です。

 

 

ご冥福をお祈りします。