結局なかなか結論が出ず、気付いた時には、

 

「あれ・・・?寝てたんだ」

 

私は起き上がった。電気が煌々と点いて・・・

 

「ここは・・・?」

 

頭の中がこんがらがっている。

 

う~ん・・・・一生懸命頭を整理してみる。

 

だめだ。私は頭を振った・・・・そして

 

「・・・ん?」

 

この足は・・・・。

 

わっ、あると!

 

・・って兄弟だからいいけどさ。

 

隣にあるとが寝ていて、私はその横で毛布かぶって寝ていたらしい。

 

ベッドの下に、かなとと、えりさが寄り添うように寝ていた。

 

こんなにくっついてるのは寒いのかな。

 

何か掛けるものあるかな・・・仕方ない、あるとが掛けてる布団をはぐと、かなとと

 

えりさにかけてやって・・・私が掛けてた布団をあるとにかけてやり、私はその隣に

 

滑り込んだ。

 

だってめんどくさいんだもん、この状態から、自分の部屋に戻って寝るの。

 

おやすみ~・・・私はそっと呟いて・・・あ、電気と思ったが消すのめんどくさい。

 

眩しくないようにあるとの方を向いて目をつぶった。

 

 

 

 

翌朝、あるとが慌てて

 

「いいじゃん、兄弟だし」

 

私は平然と答えた。

 

「そりゃ、そうだけどさ・・・」

 

あるとは頭を掻きながら起きあがった。

 

「いつの間に寝ちゃったんだろう」

 

誰も覚えちゃいない。

 

「おはよ・・・」

 

えりさも起き上がる。

 

「昨日、いい結論出なかったなあ」

 

「パパ、どうしたかな」

 

えりさが心配するが、それこそ大人なんだから心配はいらないだろう。

 

外に居るわけじゃないから、他人に迷惑かけることもないし、風邪くらいじゃ死なな

 

いだろうし・・・

 

「お前な、吸血鬼は死なないよ」

 

かなとに爆笑されて私はまっかになった。

 

あ、そうそう、昨今の吸血鬼は十字架を突きつけられたり、胸に杭を打たれても

 

死なないらしいのだ。

 

おじい様が言ってた。

 

人間がどんどん進化してるように、吸血鬼も進化しているらしい・・・・のか

 

どうかは知らないけど。