平ゼロ 第37話 「星祭りの夜」
原作でもあるのだけど、平ゼロではちょっとお話を替えてあります。
一年に一度会える牽牛と淑女。
それでも一年に一度でも会えるなら幸せだ・・・ジョーはそう呟く。
会いたい人が生きているから叶う願い事。
村の少女…母親に会えるところは一緒だけど、原作では
ジョーが自分の気持ちと遠い星の恋人たちの気持ちと同調して
その場所に行ってしまう←気持ちだけ
そこではジョーとフランソワーズは恋人同士。
でも離れ離れにならなければいけない。
もう会えないのなら一緒に死のう、というジョーに
一年に一度でも会えるなら生きている方がいいというフランソワーズ。
だけどその後がね・・・星が云々って言うのはちょっと難しいんだろうな。
(私も難しいw)
平ゼロではわかりやすくお話を替えてありました。
というわけで仕切り直し。
ほんとは七夕に挙げたほうがいいのかもしれないけれどね。
「忘れないでね
きっと来てね
きっとよ、約束よ」
海のそばにあるギルモア邸。
博士と001がいるベランダで笹に飾りつけをする003.
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240329/21/murmure-de-letoile/29/cc/j/o1369102815418973110.jpg?caw=800)
だけどこの飾り・・・クリスマスも入ってないか![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/050.png)
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そこへひと息入れに来た007と、お茶を持ってきた006がやってくる。
今日は天気が良ければ、わし座流星雨が見れるぞと博士。
009もどこかで見るだろうという博士に
珍しいね急に一人旅に出るなんて・・・と006が呟く。
列車に揺られる009こと、ジョー
ふと誘われるように降り立った駅で一人の少女と出会う。
その少女は「大きくなったわね」とジョーを見て言う。
誰だろうといぶかしがるジョーに少女は
「あなたがこんなくらいの時から知ってる」といい、
笑い飛ばすジョー。
歩き出すジョーを追いかける女の子
「今日一日私と付き合ってよ」
いくつ?どこから来たの?と聞くジョーに「子ども扱いしないでよ」
「実は私、黑づくめの二人組に追われているの」
じゃあ、早く帰らなきゃというジョーに、送ってよという少女、
躊躇ってると、私が明日の新聞に載っても気にしないでね、と脅かす少女に
ジョーは根負けして送ることにした。
キミのうちどこなの![はてなマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/612.png)
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「あの山の向こう」
ずいぶん遠いねえ
あそこに君のうちがあるんだね
「違うよ」
違うの
何もかも調子の狂うジョー。
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「でも行かなきゃいけないの、約束したの
あなたにも関係あることよ」
全く意味が分からないジョー、少女と歩き出す。
名前は、と聞くと「アリスって呼んでほしい」という。
僕は・・・と名前を言おうとすると
「知ってる、ジョー、島村ジョー」
なんで僕の名前を![はてなマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/635.png)
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「だからこんな小さな時から、知ってるって言ったじゃない」
「私はジョーのことをなんでも知ってるわよ、今はいえないけれど」
ジョーには全く何のことかわからない。
前方に黑づくめの二人組が来て、怖がりジョーにしがみつくアリス。
暑いという少女に、ジョーはアイスを買って渡す
009がアイスを食べるという珍しいシーン。
「ジョーは恋人いるの
いないわよね」
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いきなり聞かれてびっくりし、まあね とあいまいに答えるジョー。
「そうだ、私がジョーの恋人になってあげる」
ジョーはびっくりしてアイスを落としてしまう。
橋の上で少女はポシェットからカメラを出し、ジョーを撮る。
ジョーの珍しいピースサイン。
橋の上に来ると
風が吹き、少女の帽子が飛んで行ってしまった。
川に落ちる帽子。ジョーが取りに降りた。
と、川に入って取ってるとアリスの悲鳴が。
見ると先ほどの黒づくめの男たちが、アリスを連れ去ろうとしていた。
すぐに橋に戻ったジョーは男たちを追い払う。
ほんとだったんだねというジョーに
「私、嘘はつかない」というアリス。
アイツら何者なんだ?
キミはあいつらに狙われてるの![はてなマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/635.png)
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ジョーには何故アリスが男たちに狙われてるのかわからないが
アリスは
「わからない、わからないけど私が飛ぶのを止めさせようとするの
私が飛ぶとその先に必ず現れるの、あの人たち」
と答える。
飛ぶって何なの
と聞くジョーに
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「時間を飛ぶの」と答えるアリス。
時間を飛ぶ、それってタイムトラベル
ジョーは信じられない。
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どうやって時間を飛ぶの、と聞くジョーに
「飛べるときは飛べるんだ」
訳の分からない回答に呆ける009
また歩き出す。
そんな二人を見て、黒づくめの二人組は
「ターゲットはあの少年に干渉しようとしてるのか」
「どうかな。しかしあの少年が一緒にいる以上、手はだせん」
黙って歩くアリスとジョー。
突然、アリスが
「嘘だと思ってるでしょ、タイムトラベルなんてSFみたいなこと信じられないと
思ってるでしょう」
答えに詰まるジョーに
「証拠を見せてあげようか」
二人は古い建物の前まで来る。
中に入るアリス、ついていくジョー。
引き出しから何かを出すアリス、それをジョーに見せると、それはジョーが
住んでいた教会だった。
そして十字架の前に佇むジョーがいた
びっくりするジョーに
アリスは「その写真をよく見て」と言い、見ればカメラを構えてる少女は
アリスだった。
信じられないジョーに「信じた
」と聴くアリス。
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君は一体誰なんだ
「誰だっていいじゃない、あたしはあなたとの約束を果たしに来ただけ」
「あなたが子供の時にした約束、あなたが一番望んでることを叶えてあげるって
約束」
アリスは、連れてってあげる、とジョーの手を掴んだ。
「どこへでも飛べるわけじゃないの」
ジョーの手を取り懐中電灯で照らしながら、夜の山を進む二人。
「この時間と別の時間を繋ぐものが必要なの。
あなたの時間とその人の時間を繋ぐのは今夜しかないの」
ジョーには益々わけがわからない。
そして二人は満天の星が見える場所へ来た。
くっきり見える天の川を見つめる二人。
ねえ、何があるの
というジョーに
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「黙って見てて」
と、一つの星がすうっと流れた。
次々に流れ出す星
流星雨に驚くジョーに
ジョーの手をしっかり握るとアリスは
「早く願い事して。
一番会いたいと思う人のことを想うのよ!」と叫ぶ。
「大丈夫、ちゃんと飛ばせてあげるから」
そしてジョーは飛んだ
気が付くと、ジョーは一人で佇んでいた。
アリスを呼ぶジョー、だけどアリスはいない。
ジョーはふと、何かを思い出したかのように走る。
そこに七夕の歌を歌いながら来る子供たちがいた。
笹に願い事を書いて川に流す子供たち。
お星さま、私の願いを聴いてください
一人の少女が笹を川に流すが引っ掛かってしまい、流れない。
ジョーは川に入って笹を取り、また川に流してあげた。
短冊に書かれていたのは
「お母さんに会いたい」
スケジュールをもう少しくださいw←これはスタッフのいたずら
ありがとう、という少女に、「届くといいね、お星さまに君の願い」
また、流れ星が落ちてくる。
そしてジョーは気付く。
もしかしてこれがアリスの言ってた繋ぐもの・・・・
「一番会いたいと思う人のことを想うのよ」
アリスの声が響く
そうか、そういうことか
おかあさん・・・
涙するジョー
色々な考え方があると思うし、また違うかもしれないけれども
私が思うのは、ジョーが会いたかったお母さんはこの少女では
なかったのか・・・と。
その少女の思いと自分の思いがつながったのだと・・・・
ちがっても黙っててねw
そしてジョーは時間を飛んで、お母さんに会えたんじゃないか。
ただアリスは・・・
単にタイムトラベルをしてあげる少女というだけなのかな。
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本名はいいたくないって言うのがちょっと引っかかったんだけどね。
ふと我に返る、ジョー。
あれ、なんで泣いてるんだ僕は・・・
そのジョーは列車に乗っていた。
そして電車が駅に着く。
降りて歩いてると止まってる電車の中にアリスがいるが
でもジョーは気付かずに歩いて行ってしまう。
黒づくめの二人が
「歴史が変わってしまわないように、あの少年の記憶の一部を消させて
貰った。キミと会ったこともタイムトラベルしたこともね」
そう言うと、
「あら、記憶は消せてもきっとここには、刻まれたはずよ」と
胸に手を当てるアリス。
子供たちが七夕の歌を歌ってるのがジョーの頭に蘇る。
ジョーはアリスという少女の存在も、全部忘れたけれど、
その歌と何かの思い出は胸に残ったまま駅を降りた。
ジョーはまた駅を降りて歩き出した。
ブロ友のRIMIちゃんが先日タイムトラベル特集をしていて
そういや平成の009にもタイムトラベルっぽい話があるぞ~と言ったら
是非是非紹介をと言ってもらい、調子に乗って書いてみました。
でも相変わらずわかりにくい説明でm(__)m
実は初期のモノクロ009も未来からタイムトラベルしたという話があるし
やはり平ゼロにも未来から来たお話があったりするのよ。
手前味噌だけど、私も自分の小説でタイムトラベルをした話を書いたことが
あるんだよね~
ちょっと探したら最後にアップしたのが2017年だった。
ってことで今のアップが終わったら今度はそれをアップしようかな。
RIMIちゃんのタイムトラベル漫画の記事は ↓