偽物の王妃と会えたローアン大司教はすっかりジャンヌを信じ

 

 

ジャンヌに言われるがまま、王妃がいくらほしいと言えば

 

信じ、ジャンヌに渡し、ジャンヌはそれを自分のものにしていた。

 

 

王妃にようやく子どもが生まれた頃、

 

一人の宝石商が、アントワネットの元を訪ねた。

 

 

 

 

前ルイ15世が愛人のために作らせた首飾りがあるのだが

 

どの王室も相手にしてくれない。

 

金額は160万リーブル(現在の金額で約192億円)

 

さすがのアントワネットもそれは無理と言うと

 

宝石商は、王妃と親しいというジャンヌの元へ首飾りを持って来た。

 

 

 

192億円もの大金がもしかしたら手に入るかもしれない・・・

 

ジャンヌは、これがあれば一生贅沢できると考え

 

 

アントワネットに買わせると約束し、ローアン大司教に

 

保証人になるように勧めた。

 

 

 

 

そして、ローアン大司教のサインを手にれたジャンヌは

 

 

 

すぐさま、王妃に渡すと言って首飾りを手に入れ、

 

首飾りを分けてあちこちに散らばって売りさばくことにした。

 

 

だが・・・

 

相変わらず、アントワネットは冷たいし、

 

あの首飾りを付けてくれるかと思いきや、

 

アントワネットは付けていない。

 

それにもジャンヌは、支払いがすべて終わるまで

 

身に付けないそうだ、と誤魔化した。

 

 

 

一方、オスカルが率いる近衛隊に、ニコラスは

イギリスで宝石を売りさばくため出掛けているので、

来ていなかった。

 

 

やがてアントワネットの元に奇妙な手紙が届く。

 

 

宝石商から届いたその手紙には

 

 

1回目の支払いの件について書かれていたが

 

身に覚えのないアントワネットは、燃やしてしまった。

 

 

 

 

もし、この手紙が燃やされずに残っていたら・・・

 

首飾り事件は違う終息を迎えたかもしれない。