ここに2種類のWAISの検査結果がある。

 

1つは息子。WAIS-Ⅲ。

 

もう1つは夫。WAIS-Ⅳ。

でも下位検査の結果はない。なぜないのかは不明。

 

二人とも他にも検査は受けているけれど、ここではひとまず割愛。

 

二人ともすべての項目で比較的高い数値で、

私が受けたら恐らくこんな数字は出ないと思う。

 

でも二人とも数値の差異が…大きい汗

ディスクレパンシーって言うのかな?

 

息子の場合、言語性IQと動作性IQの差異は15以上。

 

夫の方はこの部分は記載がないから不明だけれど、

二人とも4つの指標得点の差が

一番高いものと一番低いものでは差が30以上もある。

 

 

 

 

 

検査を受けてもらった頃の私は、

精神的にあまりよい状態じゃなくて

家族とのコミュニケーションの取りづらさが何か…の糸口が

とりあえずわかればいい…ていう気持ちだった。

 

片っ端から検索しまくったネット上の情報、

それから一番指標にした、野波ツナさんの本たちから

 

 

 

 

 

二人ともに《何かある》と感じていた。

 

だってアキラさんが家に二人もいるんだもの…

 

「あるある!」過ぎて驚いた。

 

 

 

 

二人とも、当時も今も困りごとはほとんどなくて、

困っているのは私(と最近はちょっと嫁)だけなので

医師の診断には…本当は至っていない。

 

息子の方には「発達の偏りがある」、

夫の方には「得意な分野と不得意な分野がある」

と記載されている。

 

これって、困りごとを感じていない当事者にしてみれば

 

「誰にでも偏りはあるし、誰にでも得手不得手はあるよね」

 

に帰結してしまいませんかね?

ASDって言外の意味って読み取れないっていうし。

 

二人とも、自分がASDかもしれないとの自覚は全くなかったし、

何なら、私が《検査を受けさせた》ことに対してのストレスがあるとの結果が

別の心理テストに表れてるほど。

 

それがこの記載なら

 

「ほぅら!おかしいのはお前で、俺たちは悪くないよねえー?」

 

て主張する材料与えたことに…なってるよなぁ、絶対。

 

いや、いいとか悪いとかのことではないのだけれど。

 

実際、夫からはこの頃も今も「お前はおかしい」と言われるショボーン

そうなのか????

 

 

 

このあたりの感覚も、彼らの、冷静に考えたら「それ一般的に通用するかぁ?」

ってわかるような主張が「言われてみればそういう考えもあるのかも…」となってしまい、普通とか一般的とか常識と思っていたことが本当にそうなのかどうかがわからなくなる。

で、第三者が「これが一般的な考えよ!」って発信してると「私、ずれた考えしてたわけじゃかった!」と答え合わせができる。

最近だと、朝ドラ『虎に翼』のはるさんの日記に「子どもたちの将来のために貯蓄・節約」と書かれていたのを見て、親ならそうだよねってようやく自分がしてきたことを肯定できた(夫に否定されていた)。

 

今もってそんな状態。

 

 

 

 

 

 

で。

 

息子の検査結果を見ると、得手不得手として書かれていることが私の困りごととは重ならない。

 

例えば、息子は言われたことを遂行してくれないことが多いのだが

彼曰く、「言われたことを忘れる」らしい。

でも、作動記憶(ワーキングメモリ)は120を超える数値だし、

解説を読んでも《聴覚情報を記憶し、処理する力が非常に高い》と書かれていて、

 

記憶…できてるの????

処理能力…高いの?????

 

じゃあさ。

やりたくないからやらないだけなの???

 

ってクエスチョンマークだらけになる。

 

生活に密着したことはやりたくないから忘れるのだろうか。

凸凹の組み合わせによって、得手不得手が変わるのだろうか。

 

私が全く凸凹のない、定型なのか?って問われたら、

検査を受けていないからわからない、としか答えようがないけれど、

少なくとも、やらなきゃならないことは頭の結構真ん中に置いてあるから

息子(実は夫もなんだけれど)の頭の中は想像のしようがない。残念だけれど。

 

 

 

 

息子は数値だけ見て、内容はほとんど把握していないと思う。

時々、当時通っていた大学の授業や、今も仕事で、困っていることがある…

とは言っているが対策しようとしているのは見たことがない。

 

なんなら今や数値もあいまいに覚えていて、どこかの数値に130台があるとか

あり得ない数字を言い出した。←もちろんない。

それほど自分の凸凹に興味がない(てか130もあったらさらに凸凹が大きくなる)。

 

夫に至っては検査を受けたことを覚えていないかもしれない。

 

興味がないってことは、特性が生活の中に散りばめられていて、

周りが手を掛けなければならなかったり、振り回されることになったりすることも

全く気が付いていない。

 

私はとっくにだけれど、嫁も息子の凸凹に巻き込まれ始めている。

 

長くなりそうなのでつづく笑