サムネイル
 

人物紹介

息子:20代半ばのサラリーマン リモートワーク

嫁:保育士 育休中

Sくん:4才 保育園児

Aくん:1才

夫:50代のサラリーマン リモートワーク

Black Cat:私 50代半ばの主婦 書き手

詳しくはこちらをどうぞ→☆彡

子どもができて

なし崩しに入籍して

独立もできず、せず、同居してる息子。



本音を言えば


両家顔合わせというものをしたかった。


結婚式でありがとうの一言でももらい、

子育てのひと段落を実感したかった。


義娘とショッピングしたり

女子会みたいにランチしたり

してみたかった。




義家族とは

一度もお会いしたことがない。


息子によると

私が【常識】だと信じていたことからは

遥かに離れている方たちらしい。

ASDでそれこそ普通や常識が

わからないし大嫌いな息子が

言うほどなのだ。

まあ、娘が世話になっている家に

挨拶のひとつもないような

無礼な人種とは

関わり合いにならなくて

よかったと思おう。



夫と私も結婚前には

入籍だけでいいと考えていた。

それほどの余裕はなかったし、

誰かの力を借りるのは嫌だったし、

生活の充実を優先させたかったからだ。

けれども実家に夫が挨拶に来た時に

母が「順番はきちんとして欲しい」

と言ったことで、

急遽挙式の準備を進めることにした。

式場探しやら料理決め、

席次やら招待状の発送…と

とても大変だったが、

こじんまりとした、私たちらしい

挙式と披露宴ができ、

花束贈呈では母は泣いていた。

結婚式とは自分たちのためだけでなく、

親への感謝のため、

そして親の、

子育てのひと区切りのために

あるのかもしれないと感じた。


息子たちに金銭的余裕はない。

その上、息子は結婚式の意味なんて

考えていない。

結婚の意味もわかってないが。

親の気持ちなど伝わるわけもない。

子どもが生まれて余裕ができたら

記念写真を撮るつもりだ、

と言われたが、

そこにそれぞれの親は不在だ。



私は常々、娘が欲しいと思っていた。

事情があり、子どもは息子一人だが、

息子が結婚すれば、

そのお嫁さんと親娘のような関係が

結べるかもしれない、と思っていた。


しかし違っていた。

同居しているとはいえ、

完全に一線を引かれているので

積極的な交流はほぼない。

嫁は遠慮など一切しないが、

それと心を開くこととは違う。

嫁との距離は全く縮まることがない。

嫁と二人で出かける日など

来るとは思えない。



息子は嫁がいればいいし、

嫁は息子がいればいい。


結婚は当人同士の結びつきなのは

当然だが、

家と家の結びつきでもあると言うのは、

今は昔のことなのだろうか。



全て密かに抱いていた母親の夢だ。

叶えば幸せだが

人の気持ちがわからない、

増して親の気持ちなど汲む必要もない、

と感じている息子に

伝わるわけもないし、

伝えたところで傷つくだけだ。


悲しいかな、ASDというものは

そういうところがある。

成人するまで気づかずに放置した

私の責任でもある。



結局、夢は自分で砕いたのだろうか。


 


















 

 

 

 

 

同じネタで投稿する

 

他の投稿ネタを確認する