ウジが湧いた大花犀角 | アリ塚

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アリクイが混沌に導く、アリたちに築かれた秩序

昨朝、開花中のオオバナサイカクスタペリア・グランディフローラStapelia grandiflora を庭に出しておきました。腐肉を模したスタペリアの花は、花粉の媒介にハエハチを利用します。以前、ウニコルニス S. unicornis が開花した際も屋外放置し、ハエの産卵および孵化を確認しました。

 

ウニコルニスにウジ発生。

 

ダミーの腐肉なので、ウジは数時間で餓死する。

 

 

 

本種は恐らく他家受粉でなければ受精に至らないので、結実は期待していませんが、グランディフローラにもハエが来ることをこの目で確かめたかったのです。

 

 

まず、昨日の様子。

 

朝に鉢を外に出して、夕方に見てみると…。

 

花の中央にある副花冠の周囲に、ハエの卵が産み付けられていた。クロバエ類かな?

 

改めてウニコルニスと比べると、花の構造が観察しやすい。

 

目論み通り、ハエが卵を産んでいました。鉢の近くにハエがいるのを一度だけ見たので、同種のものかもしれません。

 

 

続いて、今日の様子。

 

同所に放置。ニオイは未だ衰えず。

 

大部分が孵化している。一般的なハエは産卵から数時間で孵化する。

 

ウジを確認。あとは餓死するのみ。

 

今回のハエの飛来を確認するという目的は達成されました。花上に食べ物は無いため、生まれたウジたちは餓死する運命です。既に、産卵数に対して生存しているウジの数が極端に少なくなっています。

 

2鉢のオオバナサイカクは生産元が違うので、クローンではないことを期待しています(同一個体からの挿し木だと自家受粉になる)。あとは2株同時に開花すれば、結実まで漕ぎ着けることができるかもしれません。