キク科の多年草ノースポール[Leucanthemum paludosum]。英語で「North Pole chrysanthemum(北極ギク)」とかは聞いたことがなく、おかしいなぁと思って調べたところ、「ノースポール」は『サカタのタネ』の商品名だそうです。
商品名と知ってしまったからには、今後は和名の「カンシロギク」と呼ぶべきなのでしょうか。とりあえず、今回は「ノースポール」で。
ちなみに、英語では『creepeng daisy(這性ヒナギク)』とか『mini marguerite(ミニマーガレット)』と呼ばれるそうです。
さて、このノースポールですが、花粉を食べるもの、蜜を吸うもの、他の虫を狙うもの…毎日様々な虫が来ます。これまでに本ブログに載せたものも含め、この春にノースポール上で見られた虫をまとめます。
◆双翅目(ハエ目)
ツマグロキンバエ[Stomorhina obsoleta]。割と常連。
キンバエの一種。イエバエ科とは翅脈で区別する。
ハナバエの一種。
こちらも別種のハナバエの仲間。
キアシマメヒラタアブ[Paragus haemorrhous]。黒いツヤツヤがクール。
ヒメヒラタアブの一種。ミナミヒメヒラタアブか。
キンバエの仲間(左)とハナバチの仲間(右)。ハナバチは膜翅目(ハチ目)。
アリとアブラムシ。アリは膜翅目でアブラムシは半翅目。
◆半翅目(カメムシ目)
ハリカメムシ[Cletus schmidti]。恥ずかしながら、ニオイは未確認。
スカシヒメヘリカメムシ[Liorhyssus hyalinus]。ゴミムシダマシのような薬品臭のするカメムシ。
◆鞘翅目(コウチュウ目)
※「コウチュウ目」って酷い名前、せめて「カブトムシ目かコガネムシ目」だろと思いませんか?
ヒメカメノコテントウ[Propylea japonica]。アブラムシを捕食する。
別タイプのヒメカメノコ。
さらに別タイプ。ちょっと変わった模様だ。
変な細かい模様があるナナホシテントウ[Coccinella septempunctata]。
ヒメマルカツオブシムシ[Anthrenus verbasci]。模様や大きさには変異があるようだ。
◆その他
ササグモ[Oxyopes sertatus]。他のクモは未発見。
デスクトップの背景にしているホソヒラタアブには、今年は会えていません。ノースポールはまだ開花が続くので、今後も「ノースポールの虫」写真は増えてゆくでしょう。
2018年4月撮影のホソヒラタアブ[Episyrphus balteatus]。撮影以来、ずっとデスクトップ画像に設定している。
春の庭では色々な花が咲きますが、その中でもノースポールは、虫がいる頻度が高く、その種類も豊富です。虫たちの憩いの場であり、狩場であるようです。