消えたヨコエビと死んだヒラマキガイ | アリ塚

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エビ水槽にはヨコエビ3匹とヒラマキガイ3匹も入っていたのですが、気づけばヒラマキガイ1匹しか見当たりません。ヨコエビは数日前にオオカナダモの葉の隙間で確認したのですが…。

 

エビ水槽俯瞰。エビ17匹、ヨコエビ3匹、ヒラマキガイ3匹、ヤゴ2匹が入っていたはず。

 

ヒラマキガイ有肺類(ゆうはいるい)という肺をもつ巻貝なので、このように時々水面で呼吸する。これが1匹しか確認できないということは、他個体は死んでいる可能性がある。

 

案の定、殻だけになったヒラマキガイを2匹発見。生存は1匹のみとなった。

 

ヒラマキガイは残り1匹だけになってしまいました。洗浄時のショックで死んでしまったのかもしれません。雌雄同体なので2匹はキープしたかったのですが、自家受精もできるようなので今はこちらに期待します。

 

 

一方、ヨコエビは水草や落ち葉、石の隙間に隠れる。画像はヤゴ

 

オオカナダモだけを取り出してヨコエビを探すが、見つからない。死骸も無い。こう見るとオオカナダモいらねえなぁ。

 

個体数は数えていないが、エビの死骸も無い。

 

混入していたメダカの卵が孵化した。メダカ水槽に入れても共食いされるだけなので、しばらくここで暮らさせる。

 

 

ヨコエビは全滅したと予想されますが、エビヤゴが元気なので殺虫剤や水質悪化、水温が原因ではなさそうです。よりデリケートなはずのメダカ稚魚も生きています。ヨコエビが水面から飛び出すことも考えにくいです(ヨコエビが飛び出すくらいならエビが飛び出している)。

 

しかし、これだけ探して見つからないということは、水槽内にはいないのでしょう。そうなると、怪しいのは捕食者です。

 

2匹のヤゴを水槽から取り出して観察していると…。

 

大きなヤゴが小さなヤゴを捕食した。う~ん、こいつか。

 

メダカ稚魚も生きているしエビを襲う瞬間も見ていないしカワトンボ類だしと侮っていましたが、ヤゴヤゴヨコエビたちはヤゴに捕食されたとみて良いでしょう。死骸が見つからないはずです。もしかすると、エビも数匹食べられているかもしれません。ヤゴが獲れたらいつも通りリリースするか、誰かのエサにすべきでした。

 

他方でこれは、イトトンボ・カワトンボ類のエサはヨコエビミズムシで賄えることを示唆します。大型水棲昆虫の飼育にはメダカ小赤が欠かせないことが多いですが、こちらなら比較的簡単に飼えそうです(例えば、小学校低学年の児童でも)。

 

 

ヨコエビの消失・ヒラマキガイの死ともに原因が推測できました。ヨコエビは本水槽にサテライトか、ミズムシのような専用水槽、或いはミズムシとの混泳も考えています。少なくともヤゴを入れてはいけません。ヒラマキガイは殻が薄いので丁寧に扱おう。

 

 

ちょうど台風が接近中なので、できればその前後で用水路に行きたいと思っています。余力があれば。