※ヒルの画像があります。苦手な人はこの機会に克服しましょう。
屋外のメダカビオトープでイシビルの一種らしきヒルを見つけました。水草と一緒に移入したのでしょうか。捕獲して前に捕まえていたプラナリアとともに、エサをやってみて観察します。
ヒルにはボウフラ(カの幼虫)とアカムシ(ユスリカの幼虫)、サカマキガイ(淡水棲巻貝)を与えました。
イシビルの仲間と思われる水棲ヒルの一種。ミミズそっくりな色をしている。緊急時にはウナギのようにクネクネと泳ぐ。
体表には細かい突起が並び、ザラザラしている。ヒトの血は吸わない。
アカムシを呑み込むヒル。頭の先に小さく見える赤いのがアカムシの端っこ。
貝食性のウマビルと違い、サカマキガイは食べなかった。ボウフラの捕食も今のところ確認できず。
同じく環形動物(かんけい-)のウマビル。こちらは専ら貝類を捕食する。スネイル(巻貝)の駆除にどうぞ。
プラナリアにはボウフラとアカムシを与えました。
プラナリア。驚異的な再生能力を持つため、理科の実験で細切れにされる。
獲物に接触すると粘液を分泌し、絡めとる。ヒトでいう臍(へそ)の辺りに口があり、そこから消化酵素を出す。
抜け殻になったボウフラ。食後は一回り大きくなる。
アカムシを食べた個体は赤みを帯びる(右から3番目)。
プラナリアと同じ扁形動物(へんけい-)のコウガイビルの一種。陸棲でミミズやナメクジを食べるが、捕食方法などがそっくり。
プラナリアの食性は知っていましたが、捕食の瞬間を観察したのは初めてです。コウガイビルは獲物にベッタリとくっついて捕らえますが、プラナリアも同じような捕獲の仕方でした。
ヒルのほうは今のところアカムシしか食べていませんが、ボウフラも食べないことは無いんじゃないかと思います。貝食性のウマビルとは異なり、サカマキガイには見向きもしませんでした。今後も観察を続けます。
どちらも成体のメダカには危害を加えませんが、メダカの卵は食べられてしまう可能性があります(特にプラナリア)。メダカの繁殖をさせたいのであれば駆除をおすすめします。メダカにもエビにも無害な駆除剤があるので、これを用いるのが手っ取り早いでしょう。