今日では数少なくなった社会主義国であるキューバで,やはり時代の流れか「能力給」制度が広げられようとしています。

 http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20080712-567-OYT1T00675.html

 実質的な現国家元首のラウル・カストロ国家評議会議長が,このほど国会で演説し,「社会主義とは権利や機会の平等を指し、収入の平等を意味するものではない」と述べ、能力給制度を推進する考えを明らかにしたとのことです。

 これはその通りだと思います。「社会主義」というのはよく「悪平等主義」と言われてきましたが,旧ソ連などでは,「平等主義」の名の下に,労働,業務の内容や個人の能力に関わらず,画一的な賃金体系がしかれていて,そのことが国民の勤労意欲を低下,労働モラルの荒廃をもたらしていたという事実経過があり,果てはそのような「社会主義」という制度そのものの否定にへとつながりました。これは「社会主義」における「平等」というものを意味を履き違えて解釈し,実践してきたことによるものです。

 ラウル・カストロ議長の見解について一言付け加えるならば,私は「社会主義」においては「福祉」は平等でなければならないと思っています。国民誰もが老後の不安のないよう,十分な年金がもらえ(これも誰にでも給付される最小限度額が十分高ければ,受け取る金額に賃金同様差があってもいいと思いますが),医療,介護は全て無料という,「高福祉制度」こそが,社会主義の真骨頂であると思います。