年賀状の発行枚数が年々減っているという記事です。

 この現象はIT化の進展に伴って,ある程度予想されたことではありますが,確かにメールで年賀状代わりに新年の挨拶やメッセージを送るのはとても楽です。

 しかしながら,私は1年の締めくくりとして,自分とかかわりの深い目上の方や,特にその年世話になった方には,年賀状を出すようにしています。また,昔の友人などの近況を探るのには(特にこうした人たちの場合はメルアドや携帯番号を知らないケースが多いので尚更)年賀状はとても便利ですね。

 日常の仕事仲間やほぼ毎日顔は合わせるものの特に深い付き合いなどないといった人たちには,あるいはネット上でのみの知り合いの方には,大半はメールで新年の挨拶を済ませます。

 それにしても,個人情報保護法施行後は,学校でも会社その他の職能組織内でも,生徒や職員や関係者の名簿や住所録などを作成しなくなっているというのは知りませんでした。そう言えば,自分の仕事場にもそのようなものはありませんね。そういうものがなければ年賀状はもはや出しようがなくなるでしょう。年賀状が減る原因がこういうところにもあったとは興味深いです
 
 名簿及び住所録ぐらいは作って,内部者には公開してもいいと思うのですが,それを外部に漏らしたり,悪用する輩がいる可能性があるとなると,それは難しいということなのでしょう。
 
 悪用する輩を発生させないよう市民に対する啓発活動や,悪用者に対する罰則の強化などに政治は取り組むべきであって(いじめ問題だって同じことです),悪用される可能性があるから個人情報は一切非公開にするというのでは,それはもはや政治の怠慢でしょう。

 身近な他人のことを何も知らない状態を固定化するのでは,ますます人と人とのつながりが薄れ,かえって市民社会の秩序を掘り崩すことになっていかないでしょうか?現在の状況でそれを防ぐためには,地域社会に新たなコミュニティーを作っていくといった活動が必要なのでしょう。