午後6時からは,再びあのクレムリンの敷地内の劇場でバレエ鑑賞だ。今回のバレエの題名はちゃんと覚えている。中世スペインの作家セルバンテス原作の「ドン・キホーテ」だ。
開演前,5階のビュッフェで,サンドイッチなど軽い食事をしながら時間をつぶし,ホール内に入って
自分の席に座っていると,やがてカーチャがやって来る。彼女は仕事のために後からやってきたのだ。
ラリーサさんは,先に家に帰って行った。僕とカーチャをデートさせてくれたみたいだ。カーチャは僕よりいくつか年上だが,ロシア人にしては珍しく,その年で独身なのだ。
自分の席に座っていると,やがてカーチャがやって来る。彼女は仕事のために後からやってきたのだ。
ラリーサさんは,先に家に帰って行った。僕とカーチャをデートさせてくれたみたいだ。カーチャは僕よりいくつか年上だが,ロシア人にしては珍しく,その年で独身なのだ。
午後7時に上演が開始され,途中2回の休憩を挟んで,午後9時半ごろまでとかなりの長時間に亘って,ステージで多彩なパフォーマンスが繰り広げられる。
バレエというものは,パフォーマー1人1人の演技に目を奪われていると,この物語全体の筋がわからなくなってしまう。プログラムの説明はすべてロシア語で書かれているからわかりにくいということももちろんあろうが,最も面白くバレエを鑑賞する方法というものは無いものかと考えてしまう。しかしながら,この踊りだけを見ても十分面白いし,決して退屈はしない。何か心を打つものが随所に感じられるのだ。これが今までのソ連の共産党1党独裁の重苦しい非民主的な政治・経済体制化にあっての,庶民の心に安らぎを与えることのできる数少ないものの一つであったのだろうか?
(12月3日<その4>に続く)
バレエというものは,パフォーマー1人1人の演技に目を奪われていると,この物語全体の筋がわからなくなってしまう。プログラムの説明はすべてロシア語で書かれているからわかりにくいということももちろんあろうが,最も面白くバレエを鑑賞する方法というものは無いものかと考えてしまう。しかしながら,この踊りだけを見ても十分面白いし,決して退屈はしない。何か心を打つものが随所に感じられるのだ。これが今までのソ連の共産党1党独裁の重苦しい非民主的な政治・経済体制化にあっての,庶民の心に安らぎを与えることのできる数少ないものの一つであったのだろうか?
(12月3日<その4>に続く)