午前7時30分,定刻より30分早かったが,全員乗船完了ということで船は出港する。やや大型の水中翼船のようなボートだ。これでドナウ川を遡っていくのだ。ウイーンまで所要時間は約5時間半。僕はそのうちの3時間ほどは横になって眠っていたのだが,それ以外の時間には,存分に周囲の景色を鑑賞することができた。

 「美しく碧きドナウ」という曲があるが,高速ボートでビュンビュンとばしていると,やや郷愁がさめてしまう。それでも,あたりの景色とこの雄大な川の流れとはよく調和が取れていて,独特の美しさが感じられる。しかし,この川の水面は,表面に油こそ浮いていないものの,すぐそばで見ると,思ったほど青く光っては見えず,透明度も思ったより低くて残念であった。

 午後1時前,ウイーンに到着。「i」で 市内地図をもらい,ユースホステルをいくつか紹介してもらう。その中から「歩き方」のトップに載っていた「JUGENT GASTHOUSE」に行くことにする。ちょうど同じ船で着いたスウェーデン人の青年もそこに行きたいというので,一緒に行くことにする。彼の名は××× といい(忘れてしまった),今日が旅の最終日で,明日ウイーンから飛行機でスウェ-デンヘ帰るという。(8月15日<その3>へ続く)