「オトナ語の謎」 | ムル☆まり同盟

「オトナ語の謎」

オトナ語の謎。 (ほぼ日ブックス)
¥1,365
Amazon.co.jp


発売直後に購入したのに今までほったらかしにしていた本。

アマゾンの配達日の加減で、珍しく読む本が途切れたため、

本棚で眠っていたのを引っ張り出してきたのですが、

読み出したらとまらなくて、一気に読んでしまいました。



手に入れた時すぐ読まなかったのは、

パラパラっと中身を覗いた印象が、

別に珍しくもない皆が普通に使っている言葉の解説書のように見えたから。

「オトナ語の飛び交う世界」から離れて、

まだあまり年数が経っていなかったからだと思います。





でもね。


数年のときを経て、今、主婦してて読むとそれが、笑える、笑える、笑える・・・!

(昨年まで働いていたのは、役所の外郭団体なので、こういうノリはありませんでした。)




特に、「交渉篇」が笑えました。



相手を立て、持ち上げ、褒めはやし、へりくだり、腰を低くし、

それが慇懃無礼に聞こえないよう「オフィス語」でなぁんとなぁく柔らかくする、

それが、「日本のカイシャ」、ですよねぇ。


電話での会話の、半分以上、いえ、もしかすると3分の2以上は、

本文ではなく、いわゆる挿入文、挿入句による、

「オトナ語による社交辞令の応酬」だったかもしれません。



そして、それは・・・無駄じゃないんですよね、日本人にとって。

その応酬の中で、声色から相手の反応を機敏に読み取りつつ、


・・・ん、イケル?


・・・もう、一押し?


・・・やっぱ、ここは、いったん引かないと今後の関係、まずくなるかしらぁ?


・・・いったん切って、上司の○○さんに電話してもらうと、話通るってとこ?



などなど考えつつ、

相手の翻意をうながしたり、こちらの主張を通したりするための

大切なやりとりだったりするんです。




家で主婦してると、こんなふうに

「相手の声色から微妙なニュアンスを読み取る」必要性は、まず、ありません。

用件ストレートです。

(そもそも、友だちでも親戚でもないヒトと話すのは、

ほとんどの場合、こちらがお客様ですから。)



だから、専業主婦ってオバチャンになるんだぁ~!! (><;)


自らの変化をとっても自覚させられる一冊でした。




というわけで。


ちょっと古い本なんですが、

昔、働いていて、今、家にいる主婦が読むと、爆笑間違いなしの一冊です。

あ、定年退職して間もない熟年の方にもウケるかも。


オフィス時代をなつかしむもよし、

図々しくなった自分を実感するもよし・・・。



あ、ただし、

これ読んで、「最近の日本語は乱れとる!!」なんて

怒っちゃダメですよ。

「なにしろ仕事なのだから。」(本文より)


きれいな日本語にしか接しないで生活できるのは、

専業主婦と定年退職者くらいですから。