「言葉を育てる-米原万里対談集」 | ムル☆まり同盟

「言葉を育てる-米原万里対談集」

言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫)/米原 万里
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 ハワイの友人Mは、現在、大学院で英語の教授法を勉強しています。 その関係で、ご飯やお出かけにおつきあいしてくれたお友だちのほとんどが、言語そのものやそれを分析したり教えたりすることに、深い興味を持っている人たち。そんなこともあってか、かなりの年齢差があったわりには、(;^_^A 本当に楽しく、おしゃべりを楽しむことができました。


 で。


 そんなおしゃべりを通して思い出したのが、この1冊。少し前に読んだのですが、当時、前の仕事プラス次のステップの準備などなどでとっても忙しく、ブログで紹介せずじまいになっていました。


 この本には、米原万里さんの通訳者や作家としてのおしごとを通して見た、言語や言語教育などについて、またそれにまつわる文化の違いなどについての、様々な分野の方々との対談が納められています。彼女は旧ソ連学校出身なので、ロシアやロシア語関連の話が中心となってはいますが、通訳裏話や最近の日本語の乱れに対する憂いなど、言語に興味のある人なら誰もが深く興味を持っている話題が多数取り上げられているので、ロシアやロシア語に興味がなくても、言語に深い興味のある人なら楽しめるのではないかと思います。


 個人的に印象の残ったエピソードのひとつは、「ロシア語では、社会も理科も文学的ロシア語の水準をキープしながら学んでいくものだ」というくだりです。(今見てみると、あとでブログに書こうと思ったらしく、その箇所が折ってありました。)帰国子女である米原さんは、国語に出てくる文学的な言語と、社会や理科の説明的な言語がそれぞれ別な言語であることを「あれでは子どもが困ると思う。」とまで言い切っているのです。


 これまで、いかにもロシア人の書いたらしき英語で、「????」と思いつつ訳した文章についてのナゾが解けたような気がしました。だって、産業についての淡々とした説明文に「悪魔の~」なんて表現が出てきたりするんですよっ★経済についてのレポートなのに、何だか途中から日記っぽくない?と思える文章に出会ったこともありました。


 なぜ、そのような内容が、そのような文体で書かれていたのか、なんとなぁくわかったような気がし、目からウロコでした。


 それから、対談相手が超豪華!!


 小森陽一さん、林真理子さん、児玉清さん、西木正明さん、神津十月さん、養老孟司さん、多田富雄さん、辻元清美さん、星野博美さん、田丸公美子さん、そして、糸井重里。


 各界の皆さんが、それぞれ米原さんと接点のある話題を中心に言語や教育について語ります。


 とっても面白い本ですよ♪