「世界がもし100人の村だったら」 | ムル☆まり同盟

「世界がもし100人の村だったら」

世界がもし100人の村だったら/池田 香代子
¥880
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 モスクワ赴任を直前に控え、ロシア語学習教材や海外赴任HOW TO本、冬にきっと読みたくなるだろうロシア文学の文庫本など、とにかく本を買い漁る日々が続く2002年3月。当時、書店で平積みになっていたこの本にふと目がとまりました。ロシアという日本とは異なる環境は、子どもたちにとって、こういう問題を広い視野から考えるにはよい機会かもしれない。そう考えて、おせっかいながら、1冊購入して持っていくことにしました。


 この本が、私たちにとってモスクワ2年目、2003年の秋に日の目を見ることになります。6月の休暇、ソチの海を見ながら夫婦で構想を練った結果、この秋の学習発表会での夫のクラスでの出し物として、この本を取り上げることにしたのです。当時、夫が担任していたのは5年生、もう、十分にこのような現実と向き合い深く考えることのできる年齢です。


 その当時の生徒さんの保護者の方から、数日前、お手紙をいただきました。「モスクワで先生に教えていただいた事が内容の端々にうかがえる文章です。」同封されたA4の用紙を見ると、生徒さんが中学校卒業直前に書き、学校の広報誌に掲載された作文でした。そこには、自分をそこまで育ててくれた家族への感謝の思いとともに、小学校5年生で出会ったこの本に自分が受けた影響が書かれていました。そして、「先進国の一人間という自覚を持って世界に貢献できるようこれからの人生を歩んでいきたいと思う」と結ばれていました。


 もう5年も前。私たちの記憶の中では、そろそろ薄れ掛けていたこの本とそこから作った劇(そして挿入歌)。それらが、当時、参加した子どもたちに与えた影響の片鱗をこんな形で知り、何かの役に立ったのだととても嬉しくなりました。


 ついでに買った本だったけど、買って本当によかったと思いました♪