Руссия, сегодня  -今日のロシア - | ムル☆まり同盟

Руссия, сегодня  -今日のロシア -

 仕事の関係で、久々にロシア関連の資料を読みました。内容は、「ロシア経済入門」みたいなもので、1998年の通貨切り下げ以降のロシア経済について、様々な指標数値を示して説明したわかりやすいレポートでした。


 びっくり。目


 私がモスクワで生活したのは、2002年から2005年までの3年間、そして帰ってからこの3月で丸3年になったところです。


 まるで、全然知らない国みたいに状況は変わっているんですね。


 確かに住んでいる3年間、まわりの状況が刻々と変化するのは肌で感じていました。


 たとえば3年間でバス代は3倍、タクシー代は1,5倍になりました。それから、私たちがロシアへ行く直前に最大手の国営銀行が破産したような状況で、当時ロシア国内に銀行口座を開き、そこにお金を置いておく日本人は稀だったのが、私たちより1年後、2年後に来た方たちの中には、普通に口座を持ちキャッシュカードでお金を出し入れする人が増えていました。また、クレジットカードも、行った当初はできるだけ使うな、と言われたものですが、帰る頃には日本と同じように使っていました。(←これは私だけかもしれませんが・・・。^^;)


 一部の品物やサービスの物価は急上昇し、金融サービスの土壌は目に見えて安定し整っていくような状況でした。


 そういうのって、住んでいたからこそ肌で感じることができたのであって、日本に帰ると、「ロシア?好景気らしいね。エネルギー資源はたくさん持ってるし。日本のクルマもバンバン売れてるらしいよね。」みたいな感じで、目立つところだけ見て判断してしまいます。最近は忙しくて、Moscow Times にも目を通してないし、ホント、情報源がテレビ、新聞だけだと、その程度の認識しかできないのです。


 今回読んだ資料では、ルーブル高で元気のいい産業とそうでない産業、輸入品と国産品の市場争い、消費者の生活ぶりなど、分野別にこの10年間のロシアの変化が記載されていたので、相変わらず刻々と変化し続けるロシアの様子を具体的に想像することができました。


 ほんっと、大変ですよね。


 モスクワ時代、スポーツクラブのサウナでよくご一緒した商社マンのオクサンの一言を思い出しました。確かモスクワ6年目だとか7年目だとかって言う方だったと思います。


 「モスクワってさぁ、駐在するには今が一番いいときなのかも。あたしが来た頃は、まだ英語の通じるところも少なかったし、大手スーパーマーケットも少なかった。物価は今よりずっと低かったけど生活も大変だったんだよね。


  今は、そこそこ生活がラクになったけど、まだ、ロシアらしいいいものがいっぱい残っているし、日本円が強いから、そういういいものを気軽に楽しめるでしょ。ベビーシッターも来てくれる。でも、あと10年もすれば、モスクワはただの都会になっちゃって、高いからベビーシッターも頼めない、古きよきものはだんだん無くなっていく。かと言って、東京とかよその先進国にはまだまだかなわない。その上やっぱり基本はロシア語、みたいな生活しにくさは残るんじゃないかなぁっ。


  せいぜい、今、駐在になった音譜ラッキー音譜を楽しみましょっ☆」


  彼女は正しかったと思います。


  住んでいた当時は、刻々と変化する社会情勢が生み出す緊迫感みたいなもの、それが及ぼすロシア人の考え方や生活ぶりへの影響みたいなものも含めてロシアがとても気に入っていました。今、そういうの、楽しめるかと訊かれると、ちょっと自信ないですね。


  ほんっと。

 

  日本で、ぬるま湯の生活を3年間もすると、ダメですね~。(;^_^A今回の資料を読んで、忘れていたロシア生活の大変さを思い出すとともに、3年の月日を経て、彼女が話していた「住みにくくなった将来のモスクワ」に近づいていることも感じました。駐在の場合、生活苦にあえぐってことはありえないにしても、もう一度、モスクワで日々の困難と果敢に闘いながら暮らしていけるかと訊かれると、ちょっと自信ないなぁっと思える今日この頃です。