「きてぃちゃんのためのさくらエチュード」 | ムル☆まり同盟

「きてぃちゃんのためのさくらエチュード」



sakura


 日本でそれまで通りの生活をしていたら、ゼッタイに知り合わなかった、と思われる自分とはまったく異なる経歴の方たちとお近づきになったり、かなり懇意にしていただく機会が結構あったのは、モスクワ生活の楽しかった部分のひとつだ。ご主人の転勤に伴い、それまでのキャリアを泣く泣くあきらめて初めての専業主婦に挑戦中の方から、海外を転々としながら「専業主婦の王道」を極めているまさに「主婦のプロ」まで、3年間で実にバラエティに富んだ皆さんとおつきあいをしたように思う。


 そんな中に、タイトルの「きてぃちゃんのためのさくらエチュード」を書いてくださったKさんもいる。(あ、もちろん「きてぃ」の部分には私の本名が漢字で入っていますが・・・。)


 Kさんは音楽大学で音楽理論や作曲の勉強をされた後、音楽の勉強のためしばらくアメリカで(本人曰く)放浪生活をし、モスクワに来られるまでは、音楽セラピストとして活躍されていたらしい。このブログのモスクワ時代の記事で、時々登場する「音楽に詳しい人」は、たいていの場合、Kさんを指している。


 きっかけは忘れてしまったが、そんなKさんと、ご縁があって、頻繁にコンサートにご一緒したり、入手した音楽CDを貸し借りしたりする仲になった。聞けば彼女、学生時代に副科でチェロを習った経験もおありだとか。で、お誕生日でもクリスマスでも何でもないのに、あるコンサートに行ったら、いきなり、「これ、渡したかったのよね」っとさりげなくプレゼントしてくださったのが、この曲だ。


 日本を代表する楽曲のひとつ「さくら」を、ファースト・ポジションのみ、無伴奏で弾けるようにアレンジしたもので、当時の私でも十分に弾けるレベルになっている。しかも、「なんとなく曲らしい曲が弾けたような自己満足に浸れる」ように上手に工夫された仕上がりだ。また、長さも「何か弾いてみて」と言われて弾くのに長すぎず短すぎずちょうどよい。友人たちと開いた小さなホーム・コンサートでもさっそく弾かせていただいた。


 私よりも(推定)10歳くらい年上のKさんは、音楽に詳しいだけではなく、その生き方もステキだった。10年単位で考えているライフプランや音楽と猫をこよなく愛す感性など、共感できるところが多々あって、自分よりも人生の厚みが感じられる。それでいて、決して優等生タイプだったり姉貴ぶったりしないところに妙に好感が持てた。(が、敢えていうなら、私はA型だが、カノジョはゼッタイにAB型だと思う。)


 帰国が伸び伸びになり、私よりも先にモスクワ入りしたのに、私より2年以上は長く残ってらしたところまでは知っているのだが、最近、連絡を取り合っていない。もう帰国されたのだろうか。っていうか・・・、もしかして、これ、読んでます、Kさん?


 チェロも無事再開したことだ。いつ、誰に、「ちょっと聞かせてよ」と言われても困らないように、そろそろこの曲もおさらいしようかなぁっと思う今日この頃だ。



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