ロシア人の食生活 | ムル☆まり同盟

ロシア人の食生活

 少し前に、ロシア語会話のクラスで、ロシア人の食品群別年間摂取量の表を用い、ロシア人と日本人の食生活の違いについて話し合った。モスクワに住んでいた頃、日本に帰国した当時、それぞれ感じたことが、数字として証明されたようで、すっきりする。



smetana

スメタナ

 羅列された数字の中で、最初にみんなの目を引いたのは、milk乳製品チーズの摂取量の多さだった。(労働年代の)成人の場合で、年間210.7キログラム。365日で割ると、1日約580グラムということになる。どうやってそんなに食べるのだろう、と一瞬、目を疑ったが、あちらには、乳製品の種類も豊富だ。そんなに努力しなくても、たとえば、毎朝、ヨーグルトとチーズ、朝か昼に牛乳かケフィールのいずれか、夜のサラダやスープにスメタナ(サワークリーム)が少しかかっていればクリアできる数字なのかもしれない。そうそう、トゥボロクと呼ばれる乳製品のスナックもあった。 


 ロシア人の食生活において、大豆はさほど重要ではない。一応売ってはいるのだが、どの店にも必ずあるわけではないし、ましてや豆腐や味噌などの大豆加工食品は、いくら日本食ブームとはいえ、まだまだ一般的ではない。スーパーでの乳製品コーナーの充実ぶりを見て、「大豆の日本食文化、乳製品のロシア食文化」というタイトルで論文書けるな、などと話していた日本人の知人がいたが、この数字を見ると、まさにロシア人はたんぱく質やカルシウムなどを大きく乳製品に依存していることがわかる。



potato

 それから、じゃがいも*じゃがいもが89.4キログラムと異様に多い。確かに、キロ40円程度(当時)、と大変安い。けれども、これは日本人の自分にはどんなに努力しても達成できない数値だ。我が家では、低農薬野菜の宅配を頼んでいる。じゃがいもが入ってくることは、季節にもよるが、1キロ袋が月に2、3回だろうか。おいしいと感じて食べるには2回が限度、月3回も入ろうものならかなり持て余し、無理して食卓に並べても「またぁ?」とうんざりしてしまうので、冷蔵庫の「在庫化」してしまう。うちは2人家族だから、一人当たり月に1キロが限度、つまり年間12キロ程度、頑張っても15キロ程度というところか。


 にんじん 野菜の89.4キログラムについては、その場で意見が分かれる。1日250グラム弱。主婦組からは、「少ない」という声があがったのに対し、独身男性陣からは「これ、少ないの?」程度の反応。が、この数値にはじゃがいも以外の野菜すべて、つまり、かぼちゃや玉ねぎ、にんじんなど、いわゆる葉物以外も含まれているので、かなり少ないのではないだろうか。ちなみに日本歴7年のロシア人講師も「少ない」に一票。


 「スーパーに行くと、まわりの人たちが買うものと自分の買い物とどこが違うのか、よく、かごかごに入っている物を比べるの。すると、野菜と果物がうちよりは多めに入っているのよね。」


 ロシアに行く前、滞在中、「ロシア人は野菜を食べず、じゃがいもばかり食べているから栄養のバランスが取れていなくてあんなに太ってしまうのだ。不健康だ。」という話をよく耳にした。今回の表で、確かにじゃがいもの摂取量が非常に高いことはわかった。が、乳製品で足りない栄養素を補おうとしていること、野菜の摂取量も思ったほどは少なくないこともわかった。日本と同じ栄養素を日本と同じ食品群から摂取しよう、という発想を捨てれば、ロシアでも案外、健康的な食生活が送れるのかもしれない。


 


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