KGBミュージアム | ムル☆まり同盟

KGBミュージアム


KGB

パンフレット表紙


 3年前の3月、好奇心から物見遊山でKGBミュージアムを見学した。


 この春の私たち夫婦のテーマは、「モスクワ&モスクワ近郊新発見」。夫の任期も残すところ、(推定)1年となり、思い残すことのないよう、近場をじっくり見ておこうということになったのだ。外国人向け、日帰りツアー(英語)を多数提供しているパトリアルシー・ドーム・ツアーズ を利用して、興味あるツアーを見つけては、どんどん参加した。この会社のツアーの最少実施人数は1、2名なのか、運よく私たち2人だけのことも何度かあった。そんなときは、夫のために通訳する間、ガイドさんに待っていただくこともでき、なかなかよかった。お友だち、または家族の全員が英語がわからなくても大丈夫ですよ。


 この日の参加者は、私たちが参加したツアーの中では最も多く、10名以上いたように記憶している。最初にガイドさんが尋ねたところ、6カ国の人たちが集まっていた。


 印象的だったのは、ロシア人の慣れたガイドが案内するにも関わらず、ツアーの案内者は、このミュージアムの館長だったことだ。館長がロシア語で説明したことをわざわざガイドが英語に訳す。てっきり諜報関係の資料をガイドが勝手に説明しないように敷かれた体制なのかと思ったが、後日、同じツアーに参加した友人によれば、同じガイドによる英語の説明だけだったとのこと。私たちと一緒に参加した中に、どこかの国の大使館関係の方または要人がいたのかもしれない。


 さて、このミュージアム、ルビャンカ広場に立つ建物で、実際にKGBが使用していたものだ。当時の私は何も知らなかったのだが、帰国してから、粛清の時代等を舞台にした小説やエッセイを何冊か読み、そこが、政治・思想犯に対する拷問や尋問に使用され、多くの収容者たちが命を落とした場所だと知り、ぞっとする。


 館内では、実際に諜報活動に使用された機器や書類、写真が展示されている。予め国籍を尋ねるのは、その国に関連する展示物を重点的に説明するためだ、とのことだったが、私たち2人がいたためか、日本関連のものもかなり紹介された。日本製電気製品の多くが改造され、諜報活動に暗躍していたこと、情報収集の日本とソ連との間に秘密裏に引かれていたケーブルの模型、などを、いとも明るく紹介され、何とも複雑な気分になる。


 展示場の出口には、売店コーナーがあり、パンフレットや絵葉書、それから、KGBをかたどったバッチやタイピンまで販売されていた。「貴重な収入源です。どうぞお買い求めください。」とにこやかに「営業」する館長につられ、ついついパンフレットとタイピンを購入した。


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