真夏の楽しみ -貴族のお屋敷でのコンサート | ムル☆まり同盟

真夏の楽しみ -貴族のお屋敷でのコンサート

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オスタンキノ宮殿の劇場。

休憩時間に撮影したので、人影が写っていてすみません。



夏。モスクワは空っぽになる。


ロシア人の学校は6,7,8月の3ヶ月間夏休みだし、市内に2校あるインターナショナル・スクールも確か6月後半から2ヶ月ほど休みだったように記憶している。そして、お休みの比較的短い日本人学校も、7月後半と8月は日本同様に休みである。外国人家族のほとんどは、お子さんの学校が休みになると同時に帰国または国外脱出するから、外国人対象のサークル活動もすべてお休み。子どものいない家族ですら、街が夏休みに入ったのを実感できるほどの様変わりである。


また、モスクワ音楽院系列のコンサートホールやボリショイ劇場等の主だった劇場も、7月と8月はほぼ休業である。まさに、「さあ、お休みなんだから、ロシア人はダーチャ(郊外の菜園付き別荘)に行きなさいな、外国人は自分の国にね」と街全体が語りかけているようなものである。


そんな中、モスクワにとどまる楽しみのひとつに、博物館として公開されている昔の貴族のお屋敷で開催される室内楽のコンサートがある。この手のコンサート、具体的には、市内北部のオスタンキノ宮殿 、南西部のクスコボ宮殿 、西のアルハンゲリスコエ宮殿で開催されている。コンサートは夜だが、昼間は通常通り建物を公開しているので、宮殿をゆっくり見学して閉館後は庭を散歩して時間を潰し、夜はゆっくりコンサートという楽しみ方もできる。演奏しているのは、知名度の高いベテランから学生のグループまで様々な人たちだった。


と言っても。


これらの宮殿は、いずれも郊外に位置し、地の利がよくない。また、チケットは(安すぎるのが理由か)プレイガイドで取り扱っていなくて、現地まで出向いて購入しておくか、当日、一か八かで行ってみるしかない、と、なかなか気軽に足を運べない環境が揃っている。そのため、1年目から家庭教師に勧められてはいたものの、実際に足を運んだのは、3年目の夏のみだった。(そして、こんな良い物にそれまでの2年間一度も来なかったことを後悔した。)


   ぐっと人口密度の下がったモスクワの夏。それでも働き続けるオフィスワーカーや、一時帰国できない外国人たちへの、ちょっとしたお留守番のご褒美みたいなものだと思う。



 


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オスタンキノ宮殿のゆったりとしたお庭。

劇場と迎賓館、住居部分はいずれも渡り廊下でつながっている。建築家はイタリア人だったように記憶している。



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