「エヴゲニー・オネーギン」 | ムル☆まり同盟

「エヴゲニー・オネーギン」

evegenyonegin
プーシキン, 池田 健太郎
オネーギン

プーシキン原作によるチャイコフスキーの2大オペラ「スペードの女王」とこの「エヴゲニー・オネーギン 」、何だかモスクワにいる間に一度は観ておかなくてはならないような義務感() に捕らわれていたので、3年目の冬、駆け込みでボリショイ劇場ノーヴァヤ・オペラ でそれぞれ観た。


ノーヴァヤ・オペラはこじんまりした小さな劇場だが、オペラに関してはボリショイよりも実力が上だと言うのが、ロシア語会話のおばさまたちとロシア人教師の間での定説で、誰かが何か観に行くたびに、やはりノーヴァヤ・オペラはよい、今夜のボリショイにも失望させられた、と話題に上っていた。そのため、ノーヴァヤ・オペラにも一度は行ってみたい、と常々思っていたのだ。


ところが、当日プログラムを買って席に着くまで知らなかったのだが、このノーヴァヤ・オペラという劇場、オペラのハイライトばかりをつないで1幕にアレンジしたものを聴かせる劇場だったのだ。歌手たちのパフォーマンスはなかなか満足できるものだったが、オペラはあっという間に終わってしまった。話の筋もさら~っとしかわからない。物語的には「ロシアを代表する詩人の代表作品」だとわかりづらかったので、いつか原作を読んでみたいと思っていた。


読んでみて、それから本の最後の解説を読んで「なるほど」っと思った。「エヴゲニー・オネーギン」の原作は韻文詩なのだ。(日本語訳は散文。) 情景や心理描写を味わう韻文詩の、あらすじだけを、しかもダイジェストで観ても、原作の味がわかるものではない。あらすじは同じだが、原作はまったく違う楽しみ方ができた。


もし、私のようにオペラを観て「えっ、これが、プーシキンの代表作?」とか感じている方がいらっしゃれば、原作を一読することを是非お勧めしたい。


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