トゥーラという街 | ムル☆まり同盟

トゥーラという街

米原 万里
ガセネッタ&シモネッタ


「トゥーラに自前のサモワール(卓上湯沸かし器)を持参するものではない」という言葉があるそうだ。18世紀初頭から製鉄所があって、ロシア中に鉄製品を供給していたことに由来する。今読んでいる、米原万里さんの「シモネッタ・ガセネッタ」に収録されているエッセイのひとつで初めて知った。


トゥーラはトルストイの故郷のあるトゥーラ州の州都、トルストイの故郷、ヤースナヤ・パリャーナへは2度ほど足を運んだことがあるので、この街にも立ち寄ったが、そのようなことわざは当時知らなかった。しかも、2度目は日本から短期間の旅行で訪れた友人を伴っていたが、私たち夫婦にできたのは、せいぜい、ファーストフードのオーダー程度。


また、日本の徳冨蘆花が、敬愛するトルストイを訪ねてヤースナヤ・パリャーナを訪れたことがある、ということも、このエッセイを読んで初めて知った。2度目の来訪では、トルストイの家博物館入口の切符売り場でロシア人ツアーに入らないと各建物の中を見せてもらえないシステムに変わっていたので、ロシア語がまったくわからない友人のためにガイドさんの説明を拙いながら逐次通訳をしたので、トルストイの家については、ちょっと詳しくなったような気分がしていたが、とんでもないことが明らかになる。


モスクワ在住のにわかロシアファンなどいかに当てにならないか、象徴されるような情けないガイドぶりを思い知った。旅行の準備には「地球の歩き方」だけでは不十分、このようなその国のエキスパートによるエッセイ集の1,2冊は読んでから臨むものだという教訓となった。


ということで・・・。ガーン


Mちゃん、ゴメンなさいねっ☆

でも、パスタ、なかなかイケてたよね、あの値段のわりには・・・。



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と反省しつつ、ここがそのファーストフード店です。モスクワからヤースナヤ・パリャーナはかなり遠いので日帰りでゆっくり観光したい場合は、早朝に出発し、トゥーラでブランチをとる必要があります。


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1皿平均20ルーブル(約80円)と、モスクワを一歩出ると物価はかなり低くなります。お水だけは「定価」があるので、1皿の値段とあまり違わないのに驚いたのを覚えています。


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幹線道路沿いの街並み。

モスクワに比べると商業広告がかなり少ない、というか、ほとんど見られない。


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先日読んだ「オリガ・モリソヴナの反語法」のラストシーンはこの街でした。この街を歩いた経験が物語りのクライマックスでの感動を高めてくれたのはよかったなぁっと思います。