モスクワ・・・危ないかも・・・ | ムル☆まり同盟

モスクワ・・・危ないかも・・・

いつの頃からか、モスクワ音楽院大ホールのコンサートに出かけると、2階席舞台に向かって右手前方の一角にロープが張られて立入禁止になっていた。ある日、たまたまそのすぐ近くの席に座ったとき、同行した友人がこう言った。


「このホール、かなり危ないんじゃない?だってぇ、この古さでしょ?そして、よく見てみると、このバルコニーを支える柱は一本もないじゃない?」


確かにモスクワ音楽院は、そのホールのみならず、建物全体がかなり古い。階段の角はすでに丸みを帯びてテカテカ光っているし、壁も床もあちこち欠け落ちてボロボロだ。けれども、その一角に足を踏み入れるとバルコニーがバランスを失って落ちるほどガタが来ている建物に観客をこんなにたくさん入れ、世界の一流アーティストを呼んで、コンサートを開くものなのだろうか?


けれども、友人は正しかった。


3月15日付けのモスクワタイムスによると、このホールの使用は今年の5月8日でいったん中止され、改修工事に入るのだそうだ。しかも、行政による査察の結果、指導により改修を余儀なくされた、という書き方だった。


しかも。


実はその記事は、モスクワ音楽院の音楽ホールのことをメインに取り上げたものではなかった。先日、市内の市場の屋根が落ちた事故に関連して、市内には住宅、商業施設、その他公共施設を問わず、そのように今にも壊れそうな危ない建物が驚くべき割合であるのだそうだ。


また、ガス、電気、水道などの配管も、かなりガタが来ていて、このままではすぐに使えなくなりそうな部分がかなりあるらしい。


その上、政府の基準がどうの、法改正がどうの、と騒いだところで、それでも、それらの施設を改修したり建て直したりするようなお金はどこにもない、と書かれていた。特に、ガタの来た集合住宅など、それぞれの住民にそんな大きなお金があるわけはないのだから、そのうち、倒壊の恐れがあると知っていても、そのまま住む以外どうしようもないようだ。


このブログではこれまで、できるだけ、ロシアの「よいところのみ」を紹介するように心がけてきた。けれども、通い慣れた施設が改修されることや、倒壊した市場の写真をトップに、「今後、このようになる恐れのある建物は山ほどある」と挙げ連ねられた数字を目にして、私自身もかなり動揺してしまったので、思わず、こちらで紹介させていただくことにした。


  モスクワ・・・


  危ないかも・・・

bul_3

好きなんですけどねぇ、この街並み・・・。