スズダリ土産 ハチミツ酒 | ムル☆まり同盟

スズダリ土産 ハチミツ酒

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モスクワ郊外の古都スズダリ という街のお土産として、「蜂蜜のお酒」が有名だ。この街の数少ない飲食店には、必ずといっていいほど、「蜂蜜酒あります」の看板が出ている。私たちも、この街を訪れたとき、街の中心にある小さな酒屋で購入して飲んでみた。日本で多数販売されている女性向けの缶入りカクテルのテイストで、甘くて軽いアルコール炭酸飲料だった。


ひと昔前までは、スズダリでしか造られていなかったので、このお酒を味わうには、スズダリに行くか、または「産地直送契約をしている」こだわりのあるレストランに行くしかなかった。ところが、ある日、ロシア語会話でこのお酒の話が話題になったとき、先生がこういったのだ。


「あら、今では、アシャン でも売ってるわよ。」


アシャンは、モスクワ市内に何店舗もあるフランス系大規模スーパーチェーンで、品揃えのよさと充実したサービス、市場並みの価格で今や一番人気のスーパーマーケット、いわば、ロシアの急速な西欧化と市場経済の発達を象徴するような施設だ。


翌週末、さっそくアシャンに行ってみた。確かに並んでいる。工場で大量生産しているだけあって、味は、地元の酒屋で購入したものとは少し違っていた。


お土産というものは、「そこでしか買えない」から欲しくなるようなところがある。その産地が田舎や秘境であればなおさらだ。このお酒も、スズダリという中世(11世紀~17世紀)に栄えたのどかでかわいらしい街で、地元の酒屋から買い求めるか、素朴な内装の薄暗いレストランで味わうしかなかったからこそ、惹かれるというところがあった。


急速に近代化が進むロシアだが、こういう「ご当地モノ」は、ひっそりとそのまま残っていて欲しいと感じるのは、外国人のエゴだろうか。



☆ ラベルには「スズダリの蜂蜜酒」と記載されている。