しつけ
先日、スーパーのレジで並んでいたら、隣のレジから火が付いたように泣き喚く声が聞こえてきた。転んでどこかぶつけたとか、親に厳しく叱られたとか、そういうのを想像して声の方を見てみると、幼稚園くらいの男の子がおもちゃ付きのお菓子を買って欲しいと駄々をこねている。お母さんとおねえちゃん(小学校中学年程度)が一緒に立っていたが、厳しく叱った様子もないし、(私が見始めてからは)パシっと頭をこづいたりとかしていたわけでもない。ふたりとも淡々とレジ係員に対応していた。
なのに、この男の子、スーパー中に響き渡るくらいの大声で、欲しいものを買って欲しいとわめき続けていた。見えないところで聞いている人は、きっとお母さんに折檻されたとか、転んで激しくぶつけたのに誰も構ってくれないとか、迷子になったとか、そんなことを想像しているに違いない。
一瞬、お母さんが気の毒になった。
けれど、よく考えてみると、男の子はこの「大泣き作戦」で頻繁に成功してきたから、こんなに泣いているに違いない、という気もしてきた。となると、お母さんの責任でもある?
そこまで考えて、ムルカとの関係を思い浮かべた。
なぜ、ムルカはこんなに手のかかる猫なのか?
・・・それって、私の育て方のせい? σ(^_^;)?
こんなに甘やかしてしまったのには、ムルカが来て数ヵ月後、自分の甘やかしぶりについて相談した際の知人の一言が大きく影響している。「人間の子どもは社会に出て行くし、犬はちゃんと躾けないと大きな鳴き声や凶暴な行動で他人に迷惑をかけるでしょ?でも、猫はいいのよ。誰にも迷惑かけたりしないんだから。」 彼女は当時、5匹の猫たちと暮らしていて、モスクワ在住日本人の間では、ちょっとした「猫のエキスパート」だった。
これを聞いて以来、何だか甘やかすことについてのお墨付きをいただいたように思えて、「ここまでしてやらなくったって」と思いつつ、せがまれるとついつい、かなりの無理をきいてやってきた。その結果、今のように「女王様」に君臨してしまったのだ。
今日はかなり長時間にわたり外出していたので、下のような「留守番後のおねだりコース」につきあうことになった。
帰宅後すぐに、このコースで一通り相手をしてやると、30分くらいはかかってしまう。無視すると、まるであのレジで大泣きしていた男の子のように、お腹の底から遠吠えをしたり、媚びた声ですり寄ってきたりするのだ。つきあってやる私が悪いのか、いつもねだるムルカが悪いのか。これもしつけの問題かもしれない。
~ 長めにお留守番した後のおねだりコース ~
まずご飯。ご飯が残っていても、手で食べさせてっと大声で鳴きわめく。
次に遊び。たいていは、ムルカ城に入り、このように「構え」の体勢になって待ち続ける。
今日は綱引きをして遊びました。
えいっ!
その後、家事を始めると、たいてい一度は呼びに来て、また、ご飯、遊びのパターンを繰り返す。




