結構小心者の私
今、「ピョートル大帝」という本を読んでいる。以前ご紹介した「女帝エカテリーナ」の原作者が書いたものだ。ビジュアル情報がなくとも、ピョートル大帝の話は様々な観光地で耳にタコができるほど聞いたので、知っている話を時系列につなげて物語として聞いている、という感じでわかりやすい。(カレリア地方のペテロザボーツクの街にですら彼の銅像は立っていた。)
ガイドによる説明は、彼の業績や才能をほめそやすものばかりだったので、物語としてまとめて読むと彼の人物像が浮かびあがってきて面白い。・・・ということで、書きかけていた記事があったのだが、昨夜私はそれを消してしまった。
ソ連崩壊後の今では、もうそんなことはないよ、と言いながら、長くモスクワに住んでいる外国人、あるいはモスクワは2度目3度目だという外国人たちによく聞かされた話は、いかに当局が外国人の行動を厳しくチェックしているかということだ。
例えば、ご主人がある国の大使の通訳を10年以上もしているという知人がいた。彼女たちはロシア政府が指定した住居に住んでいて、お手伝いさんや運転手はもちろんのこと、物が壊れたときの修理業者やマッサージ師にいたるまで、すべて政府の統括機関の斡旋を受けなければならないとされていた。
そんなある日、彼女と家族は郊外にドライブで日帰り旅行をする。その翌日、いつものようにやってきたマッサージ師はさりげなくこう訊ねたそうだ。「・・・で、昨日の○○へのドライブいかがでした?」もちろん、使用人やマッサージ師にドライブのことまで話したりはしていない。それには、さすがの彼女もドキッとし、自分は見張られている身分なのだということを実感したのだとか・・・。
昨日書いていた記事は、ロシアや王朝を非難するものではない。(非難できるほど、よく知らないし~(^.^;...)けれども、ふとその話を思い出した私は、ブログのタイトルに「ロシア」と入っているだけで、元KGBの怖~い誰かが見つけて読んでいて、「ピョートルを侮辱している」なんてマークされたらどうしよう・・・、と思うと、ついつい怖くなってしまい、削除してしまったのだ・・・。
・・・かなり、臆病な私でした。
かつてご紹介したキジー島 の浮かぶオネガ湖畔のペテロザヴォーツクにもピョートル大帝の銅像がある。寒村の漁村だったこの町は、ピョートルの命令により製鉄所が造られ町おこしがされた。「ペテロザヴォーツク」は「ピョートルの工場」という意味である。
