「猫語の教科書」
異国でペットを飼うにはそれなりの勇気とサポート体制が必要だ。言葉もままならず、法律もペット事情もまったく違う。人間の問題ほど差し迫った問題でもないので、日本語はおろか英語の通じるサービスはほとんど発達していない。また、ペットに理解のない人もいれば、検疫の問題など(*)不測の事態も起こるので、いつでもペットのために「闘える」心構えも必要だ。私の場合、身近にたまたま心強い味方が2人もいらっしゃったので、ムルカを飼う決心がついた。
そのひとりは、複数の猫を引き連れて20年近く何カ国も渡り歩いているベテランの猫ママで当時は5匹の猫と暮らしていた人だ。この方にはある活動で毎週お会いする機会があったので、餌の与え方からしつけ方、性格のことまで気になることはすべて相談した。(何といっても日本語OKだし。^.^)
その方に紹介していただいたのが、標題の「猫語の教科書」だ。「ムルカちゃんにはこの本を熟読した形跡があるようよ」と言って渡されたこの本を読んで大爆笑!この本は「人間が猫の言葉を理解するための教科書」ではなく「猫が人間というものを理解し賢く同居するために『猫語』で書かれた猫のための教科書」なのだ。内容は、「声を出さないニャーオ」の使い方や魅惑の表情の作り方などかなり具体的で、もちろん人間の分析と心の掴み方についても懇切丁寧に指導している。
この本を読んだ当時、ムルカは1歳そこそこだったが、その時点で、かなりにこの本の内容をよく心得ていると思ったのを覚えている。今は、もうすぐ3歳、人間でいうと28歳くらいだ。人間の観察と研究を積み重ね、日々したたかさを増している。
* 日本の検疫に関する法律は昨秋数十年ぶりに改定された