我が家の家宝「本棚で眠るムルカ」
ムルカは月齢2ヶ月で我が家にやってきた。本当にかわいかった!この猫はねこ歴20年近くの私が完全室内飼いをする初めての猫で、これまでのどの猫ともまったく違っていた。これまでの猫たちは外に自由に出し親子で複数匹飼っていたので、彼らには人間の知らない「家の外での猫の世界」が存在し、また「猫の家族内での関係」もあった。彼らには彼らの世界が存在したのだ。だから、家の中には「人間族4人」と「猫族数匹(最高4匹)」が共棲しているという感じで、猫と人間は決して家族でもなければ親子でもなかった。いうなればご近所?彼らには彼らの生活があり彼らのペースがあった。人間がいくらかわいがっても「絶対に立ち入れないねこの領分」というのが存在していた。
完全室内飼いをした場合の猫と人間の関係が、そうでない場合とはまったく違うということは、正直言ってムルカを飼うまで予想だにしていなかった。
我が家に来た翌朝、耳元で大きな声でミャアミャア鳴くムルカの声で目が覚めた。うち、猫が来たんだっけ・・・っと思いながらもさらにまどろみ続けていると、ほっぺたをぱしっとぱしっと叩き始める。今のサイズでこれをやられると結構腹が立つのだが、そのときはただ素直に心から「かわいい~っ!!」っと思い、それだけでメロメロになってしまった。
起きてキッチンに向かうと私のあとをとことこついてくる、朝食の準備をし始めるとなんと近くにあったソファやカウンターを上手に利用して、私の肩によじ登ってきた。そのまま肩にとまって、私がしていることを満足げに眺めているのには、とてもびっくりした。
その後もずっと私の後をついて歩く。食事をすれば食事をしている様子の見えるところに陣取って毛づくろいをする。パソコンに向かって新聞を読み出すと、なんと私のパソコンのキーボードの上に横になる。シャワーを浴びればシャワールームの前に横になって待っている。とにかく常に私から半径50cm以内のところに自分の場所を見つけては陣取る、見つけては陣取る、その繰り返しだ。なんてかわいいんだろう~!!しかも当時は月齢2ヶ月。階段の段差と彼女の胴の長さは同じくらいで、階段から落ちたらどうしよう、トイレのふたを開けっ放しにしたらおぼれちゃうかも・・・本気でそんな心配をしてしまうくらい小さくて頼りなげだったのに、その小さなムルカが、全身の力を振り絞って私のあとをついてくるのだ。ただそれだけに必死なのだ。なんてかわいいの~~~!
この絵は、その頃の一こまを写した写真をロシア人画家に見せ、ロシアっぽく仕上げてもらったものだ。当時ムルカは、パソコンに向かったとき私の頭のちょうど真横になる本棚の本の上に座るのが好きだった。私の姿を眺めながらいつのまにか眠ってしまうのがあどけなくてたまらない☆
こうして、ムルカは上手に私の心を奪い、夫の心も奪い、おとなに成長した今、我が家の女王に君臨している。我が家はムルカ中心の家族となってしまった。
ム:「かわいかった」という過去形が気になるなぁ。今は~?
き:今はかわいいていうか、あんた対等すぎるよねぇ?
ム:そういうの、よきパートナーって呼べないの?
