サンドウィッチマン!確かにオモシロい

ネタのクオリティも高く
一見ガラが悪いというのもギャップがきいている

好感度が高いのもうなずける

でも・・・

だれも傷つけない笑いとして今の時代に選ばれているとしたら
お笑い芸人であるサンドウィッチマン自体はどんな気持ちだろう

正直嬉しさよりも
これから自分たちのスタイルをどのように確立するかという点で
だれも傷つけない笑いというレッテルが足かせになるだろう

私が中学生(昭和50年代半ば)の頃に「お笑いブーム」があった

やすきよ

ツービート

B&B

紳助竜介  などがお笑いブームの中心にいたが

その時代には「誰も気づ付けない笑い」など誰も求めていなかったし
ネタの中に必ず何らかの爆弾(ある世代を対象とした悪口)が入っていた

例えばツービートの病院ネタであるが
「○○さん、今日来てないね!」
「確か、具合が悪いって、家で静養してるよ!!」
確かこんなネタであったと思う(笑)

伝説の漫才師である横山やすしに至っては
自分が不祥事を起こすたびに
その不祥事そのものをネタに取り入れ
観客も目茶苦茶であると分かっていながら思わず笑わされていた

そういう笑いを見て育った私などは
必ず笑いには「毒」が必要とさえ思っていた人間である

話をサンドウィッチマンに戻す

ネタのクオリティも個性も過去の人たちに比べて決して引けを取らない

しかし問題なのは「だれも傷つけない笑い」などと
今の時代に媚びたマスメディアが勝手なレッテルをつけることである

本当のサンドウィッチマンのファンは
別に「だれも傷つけない笑い」だからファンになったわけでなく
単純に面白いから好きなだけだと思う

令和になっても平成の(個性を悪として誤って排除する)風潮が続くのか・・・

一番迷惑しているのはサンドウィッチマン自身だと思う