超短編小説『ひとりぼっち』 | 伝説の占い師日記

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伝説の占い師(自称)の日記

…………

夏休みも終わり、2学期の初日だった。

教室に入るとやけに静かで気味が悪い。

仲の良い友達とも会話がぎこちなく、なにかよそよそしかった。

チャイムが鳴り、先生が入ってきた。

「みなさんに寂しいお知らせがあります。このクラスの何人かが明日から転校することになりました」

そうか。みんなそれを知ってしんみりしてたのか。

一体誰が転校するんだろう。

「では。青木、井上、小倉………」

ん………?

「………和田。名前を呼ばれた人は前へ出て下さい」
おれは呼ばれなかった。

いや、おれ以外全員呼ばれていた。

「このみなさんとは今日でお別れです。」

そして誰もいなくなった…