ロシア杯が始まる前に記しておきます。先週末のエリック・ボンパール杯(以下、エリック杯)の中野さんの「火の鳥」、その2週間前のJAPAN OPENよりもかなり進化しているように見えた。JAPAN OPENはどっちかというと、肩を痛めてしまったがゆえに、初戦ということを差し引いても、満足のいく演技ではなかっただろうし、予定通りにいかなかった部分も多かっただろうから、進化したように見えるのも当たり前かもしれないが、それでも所々に進化が見受けられたような気がした。





まず、腕の振付け。前半のスピーディな音楽に合わせた腕の振りは、音楽にぴったりとはまっている(動画2:32~2:40あたり)。両腕を曲げて胸の前で重ねてウネウネさせる動作は、転倒してしまったジャパンオープンでは1つしか入っていないけれど、どうやら本来は2回入るらしい(動画2:38あたりと、4:13あたり)ことが分かった。この振付け、ジャパンオープンの際には私は印象に残らなかったのに、今回は妙~に印象に残っている。

ジャパンオープンで入れことができなかった部分の振付け、ちゃんと入ることでプログラム全体の印象をもガラっと変えてしまうのだなあ~。もちろん、他の部分の音楽との調和もかなりよくなってきているように思う。冒頭のトリプルアクセルをダブルアクセル×2のシークエンスに変えて望んだ際は、ザンっ!の音にあわせて着地するのではなく、2つのアクセル共に、ジャンプを踏み込む前のタメ?の1拍にザンっ!の音がピタリと合っていて、これもまた今回の演技が音楽と調和しているように見えた要因だ。

次にちょっと細かいところ。スパイラルの時の顔の位置。Y 字スパイラルの箇所では腕ごしにジャッジの方を見るところ(たぶんジャッジの方見ているとおもうんですが、ずれていたらすみません)、あの部分もジャパンオープンの時よりもしっかり顔と目線を向けることが出来ていると思う。もしかすると単なるカメラワークのせいっていう感じもするといえばするが…。

最後、ステップについては進化の感想と疑問点を提示して、次のNHK杯を見る予定でいる。理由、次から長くなります。以下が、ジャパンオープン時のステップと、エリック杯を比べたもの。エリック杯の方が数テンポ早く動いていることが分かります。

~☆。..:*”★いちごミルク紅茶★…別館-yukari_step2

私個人の見た目の印象としては、エリック杯の時の方がよく音楽に乗れていて、軽快にステップを踏んでいるように感じた割にレベル2の判定、ジャパンオープンのレベル3よりも1段階低い評価(しかし、加点をもらってはいる)で、1点弱点数を損してしまっている。エリック杯の方が軽快だったのではなく、初戦のジャパンオープンの方が、焦らず丁寧に踏んでいるという見方をすることもできる。

ここで一つの疑問が生じる。というのは今回の中野さん、ステップに入る前になんだか焦っているように見えるため。焦っていてサルコウの着地が乱れてしまったのか、サルコウで着地が乱れたから焦ってしまったのか、どちらなのかは分からないが、私には「あ、早く次のステップにうつらなきゃ」って思っているように見て取れた。

ジャパンオープンの時よりも後半のコンビネーションジャンプの数が減っていて(3フリップからのコンビ、前半で成功していたので後半は単独)、さらに3連続コンビネーションも今回はやっていないので、初戦よりも、演技が音楽より、かなり早く進んでいる。したがって、あんなに焦ることないのになあ~・・・と、思うと、もともとどこにどの音を当てはめようとして演技しているのか、謎に包まれてしまう。もし、本来の予定通りに、3連続を飛んでいたとしたら、エリック杯のステップの入りには間に合わないのではないだろうか。

この辺を次のNHK杯で注目してみてみようと思う。全体的なプログラムはまさに進化中。中盤のドーナツスピンも最後のアップライトスピンも、早い早い!さらに早い動きをビシっとポーズを決めて止まるところは、中野さん本来の攻撃的なスケーティングがいい意味で強調されていて、音楽にもあっていて、特に好きな部分だ。NHK杯が楽しみになってきた~。

そして今週末はロシア杯。真央ちゃん、SPを「カプリース」に変更との噂が…。うん、あれはいいと思う。そして安藤さんのフリーも楽しみ。プルシェンコの点数がどのくらい出るかも楽しみ。